あなたに見えてる沖縄は、見たままのものとは限らない
「南シナ海に日本の潜水艦」
このニュースに驚いた人、結構いるでしょう。

周辺の国が「このへんの島はうちの領土」と、南シナ海にあるスプラトリー諸島(南沙諸島)をめぐり主張し合う中、中国が「この海すべて自分のもの」とばかりに次々と環礁を取っては埋め立て拡張で軍の基地を作り、地域のホットスポットとなってます。
中国に反発する国がある一方、中国が援助や貿易で各国を籠絡しようと動いてます。このような中国の動きを阻止すべく、アメリカは中国が支配する島や環礁の12海里以内(領海内)を航行する「航行の自由作戦」を時折実施しています。

そんな南シナ海で、海上自衛隊の潜水艦が行動していた。
しかもベトナムの基地に寄港していた。

その動きに「軍靴の響きが」「戦争反対」といった、“お約束”の反発をするのは、正直言うと、物事が見えてないです。

実は、自衛隊の潜水艦が南シナ海に行くのは、これが初めてではありません。
今回の報道ののち、大臣会見で「南シナ海には15年前から行っている」と発言しています。また、2016年には護衛艦2隻とともに、フィリピンの“南シナ海側”にあるスービックに寄港しています。

では、なぜ南シナ海なのか。
アメリカの「航行の自由作戦」に付き合うわけでもないのに。

それは、やはり中国への牽制です。

日本の潜水艦が南シナ海まで来ているとわかると、中国はそちらへの対策もとる必要があります。ここがポイントです。
中国の力を分散させるのです。

今、日本と中国が対峙するエリアは東シナ海。ここには日本の領土である島が沖縄をはじめ多数ありますが、その中の尖閣諸島を中国は「自国の領土」と主張するのに加えて、戦争にならないレベルで様々な行動をしています。
これに対し、日本は“日本版海兵隊”といわれる水陸機動団を編成するなど、この地域の防衛力を高めています。「島嶼防衛」という言葉、よく聞きますね。

ですが、国力には限りがあります。
自衛隊を中国軍(人民解放軍)と対等な規模に強化するのは無理。だからといって中国の言うがままにされるのか?

そこで、中国の力を日本との正面以外にも分散させる策です。
今回やった分散策は、秘密性が売りの潜水艦を「いるよ」「実は15年前から行ってるのよ」とチラ見せ。
南シナ海に常時いなくても、「日本の潜水艦がいるかもしれない」と思わせることで、中国側の軍事的な負担を上げ、日本が中国と対峙するラインを、日本から遠くすることができます。

戦争を起こすことをためらわせる。
戦争という選択をできなくする。
中国軍が与那国島と多良間島に侵攻し、宮古島を空爆した某漫画のような事態を、リアルで発生させないための手法のひとつ、というわけです。


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コメント
この記事へのコメント
そして地味にベトナムとの対潜訓練でベトナムの対潜能力と潜水艦の練度も向上と
これでオーストラリアが産廃を掴まされなければ…
ついでに台湾がインドかロシアしか売ってくれる国が無い悲哀もなんとかなれば
2018/09/23(日) 12:33 | URL | 愛知の名無し #-[ 編集]
このコメントは管理人のみ閲覧できます
2018/09/24(月) 23:25 | | #[ 編集]
その訓練も継続してこそですし、交渉ごとも重要。
「紳士的に振る舞えば改善・解決」といいましても、世の中甘くはないのは、歴史を振り返ると事例がありますからね。
2018/09/27(木) 00:21 | URL | まさや@なかのひと #-[ 編集]
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