あなたに見えてる沖縄は、見たままのものとは限らない
さて、参院選に関して沖縄の比例の票や全国動向の分析といきたいところですが、急ぎ取り上げないといけない案件が発生したので、これを先にやりましょう。

参院選沖縄選挙区で当選した、伊波洋一の一夜明けマスコミインタビュー。
このうち八重山毎日新聞に載った内容に、かなり酷いものがありました。
問題のところは離島での自衛隊配備に言及したくだり。

(引用ここから)
自衛隊配備は、先島を守るためではない。米軍の対中国戦略に自衛隊を巻き込む仕組みなので反対だ。それぞれの島での戦闘を前提に有事部隊が配備される。いざというときには、島内全体に部隊が散り、隠れながらのゲリラ戦をやる想定だ。戦争ではなく平和的な外交で対中国との平和を実現することが沖縄にとって大事だ。自衛隊配備には強く反対していく。
(引用ここまで)
島内全体に部隊が散りゲリラ戦を「想定」って、何を根拠に言ってるのでしょうか。

既に与那国島に配備されてる部隊は沿岸監視が任務ですし、宮古島や石垣島に配備する部隊も対艦ミサイルや対空ミサイルを含むとはいえ小規模な部隊。これでどうゲリラ戦をやるというのでしょうか。
島内に部隊が散るといいますが、仮に相手が侵攻したとして、相手の戦力規模が大きいと、分散しての戦闘は困難、各個撃破されるリスクが高いです。ましてや与那国島だと100人程度。侵攻を通報したのち降伏か潜伏、本島や沖縄県外の部隊が奪還というシナリオを考える方がまともでしょう。
このへんは漫画ではあるけど、「空母いぶき」が参考になるかもしれませんね。作中で与那国島と多良間島が中国軍に侵攻されてます。

そして、部隊がいることで「見てるぞ」「手を出すと痛い目に遭うぞ」というメッセージを出す効果もありますから。
こんな議員が少なくとも6年は沖縄選出として国政の場であれこれやるんです。懸念しかない。
沖縄のためにもよくない。



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コメント
この記事へのコメント
端的に言ってしまえば沖縄戦では、”アメリカを敵にしたから”ゲリラ戦しか対抗する方法が無くなった。

なのに、アメリカを味方にしたらゲリラ戦になるという意味不明な理屈って時点でもうね。

それとも、フィリピンで共産ゲリラのフクバラハップが下劣な便衣戦術でまんまと旧日本軍を住民の敵に仕立て上げたのと同じ事を自衛隊や米軍に対してやるという根回し手回しができているとでもいうのか…
これはどうも本当にシンザトは買収されていたくさいな。
2016/07/15(金) 19:59 | URL | ハインフェッツ #-[ 編集]
沖縄戦の状況では、嘉数や前田で奮闘しても物量に限界があるし補給も絶望的。それに対してアメリカは空から海からも攻撃できるからね。
それにあの時代と現代では戦争の形態も変化してるし、様々な可能性から見る方がいいのに、沖縄戦を絶対視するあまり視野が狭くなってるのかも。「軍隊は住民を守らない」という陳腐な固定観念と同様に。
2016/07/17(日) 16:24 | URL | 管理人昌哉 #-[ 編集]
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