あなたに見えてる沖縄は、見たままのものとは限らない
「ニューヨークの超高層ビルから煙」のニュース速報。
現場からの生中継。その時、ビルに飛行機が突入、爆発。
あの衝撃、今の高校生以下はリアルタイムで体感してないということですよね。

2001年9月11日。米東部時間8時46分頃(日本時間21時46分頃)。
アメリカ同時多発テロ。



[「9・11」から20年]の続きを読む
「外国ネタ」のカテゴリーで書くの、相当久しぶりじゃね。

トランプの時代からバイデンの時代へ

2020年のアメリカ大統領選挙の結果は、民主党が擁立したジョー・バイデンの当選で決着。米東部時間1月20日に就任しました。

トランプ時代、確かに「やりすぎ」はありました。
メキシコとの国境の壁
パリ協定やイラン核合意からの離脱
WHO脱退に向けた動き
支持者の中の過激思想を諌めない…
とはいえ、どうにかもってきた面もあります。
(G7やG20のような多国間会議の場では“猛獣使い”安倍前首相が上手く取り持った局面も)

対外政策の「やりすぎ」の是正はやってほしいところです。
しかし、それ以上に深刻なのが、アメリカの中の溝。陰謀論、Qアノン、BLMから派生した過激な運動とか。今回の大統領選挙でも指摘されてます。
この分断を「トランプが生んだ」という声がありますが、その論には疑問です。華々しい経済成長の裏で取り残された層(2016年の大統領選挙でも「ラストベルト」として取り上げられてました)などがトランプ大統領誕生の背景として指摘されてました。
そんな中、民主党の支持者はトランプ支持者を振り向かせる、溝を埋めるために何をやったのか。太平洋の向こう側から見てる印象ですが、民主党支持者は溝を埋めるどころか深くしてるんじゃないかというわけです。
(もちろんトランプ支持者でも溝を深くしてるところはある)

バイデン大統領の就任演説でも、溝を埋めるとか和解といった内容がありましたが、聞いてみると「改めるべきはトランプ支持者」ととれる部分があってひっかかりました。

この4年で溝は埋まるのでしょうか。

そういえば、ブッシュjr初当選の2000年も集計でもめて半ば分断状態になってたんですが、あの時はアメリカの歴史上とんでもない出来事が発生して挙国一致になったんですよね。「9.11」というんですが。
そんな事態で溝が埋まるのは避けてほしい。

あと、バイデン大統領は78歳。今のトランプさんより高齢。
世界に影響力を持つ激務の合衆国大統領、健康には一層用心を。


韓国が日本との軍事情報包括保護協定(GSOMIA)の破棄を決めました。

「さすがにそこまでは」
「いや、やりかねない」
半々な感じで様子を見てましたけど、いざ本当に破棄となると「まさか本当にやるとは」ってとこですね。

既に各所で出てますが、おさらいすると、GSOMIAは、本来は秘密とする軍事関連の情報を、同盟関係など親しい国の間で共有する際、第3国に漏洩しないために結ぶ協定です。日本と韓国の間では2016年に締結、1年ごとの自動更新となっています。しかし、韓国は自動更新の期限前に協定の終了・破棄を決定し通告。11月には正式に終了します。

元徴用工訴訟。
海自哨戒機への射撃管制レーダー照射。
元日本軍慰安婦補償のための財団の一方的解散。
一部物資の輸出管理に対する反発(いわゆる「ホワイト国」の件)
韓国との関係に関して、ここ1年の間にこれだけトラブル続き。日本は正直辟易してますね。韓国では度々大規模な反日デモがあるのに対して、日本で大規模な反韓デモが発生しないのは、エステや芸能などで韓国を楽しんでる層や、政治的に韓国の肩を持つような層の存在に加えて
「あーもうめんどくせぇ」
という感情を持つ層もいるのかなと。

さて、このGSOMIA破棄でかなりキレ気味なのが、アメリカ。
その理由は、ジャーナリストの黒井文太郎さんのこの記事を読むと「あー…」と察することができるかも。

「ゴールポストを動かす」と揶揄されてきた、韓国の対日姿勢。
今回は動かすどころか「ゴールポストを破壊」「サッカーをしてる途中に突然テコンドーを始める」ようなもの。
今後の事と次第では、可能性は高いとはいえないけど
○東アジアの軍事的緊張ラインが、38度線から対馬海峡に変わる
○在韓米軍が撤退、一部が日本に移駐
という展開も想定しないといかんのかな。

ただ、韓国が日本に敵対したと決めつけるのは違うと思うね。
政治は政治、ほかは別。分別つけないと、あちらの反日デモと同じ穴の狢。
こんな情勢ですが、キムチや石焼ビビンバ食べていいし、SEVENTEENや2NE1の曲で楽しんでOK。心の余裕を忘れずに。

sanaurasoeparco201906-hmv-seventeen.jpg
主題とは関係ないけど、名前がちらっと出たので。
浦添パルコのHMVに展示されてるSEVENTEENのサインとメッセージパネル。


韓国海軍の駆逐艦が、海上自衛隊の哨戒機に射撃管制レーダーを照射した件。
二転三転と責任転嫁な上に、再発防止策の確認という前向きな姿勢も示さない韓国に対して、日本側が「お前らええ加減にせえ。いっぺん頭冷やせ」といわんばかりの強硬姿勢で強制終了な結末。

ところが、韓国は反省でも冷却期間でもなく
「日本の哨戒機がまた低空飛行で接近した」と言ってきました。
証拠として示した画像も、水平線すら見えない、本当に低空飛行なのか判別できない代物。

まったく、何やってるのかですよ。
大統領がどんな人でも、対日本でどんな政策や言動に出ても、比較的冷静な姿勢でいた韓国軍が、文大統領の就任後にこれです。2018年の国際観艦式でも慣習無視の要請をしてあのザマ。
謝罪だ責任だのを脇に置いて、再発防止策を確認することすらできんのかね。

とはいえ、北朝鮮をめぐっては楽観できないので、日米韓の連携はちゃんとやっとかないと。
それはそれ、これはこれ。分けて考えて臨む「大人の対応」。

問題は、韓国がそれをちゃんとできるか。


最近の日本と韓国の関係で、確実に悪影響を与えつつある「徴用工」の件。
内容については、あちこちで語られてるので、ここでは沖縄視点で目についたものを取り上げましょう。

それは、徴用工に関する沖縄の2つの新聞の社説。

10月末の新日鉄住金に対する判決直後に出た、11月1日の沖縄タイムス
その後、三菱重工に対する判決を受けて出た、11月30日の琉球新報。

結構違いますね。

「歴史の事実に謙虚に向き合うべき」と言う一方で、「解決のゴールポストを動かすようなことがあれば国際的信用は失われる」「新たな摩擦の原因となる前に、韓国政府は、その責任において必要な措置を講じるべきだ」と韓国に苦言を呈し、冷静な対応を求めるタイムス。

一方、新報は日本批判だらけ。国内で韓国に同調し政府を批判する言論のまんま。韓国側にある問題に言及なし。
「司法判断を理由として抗議することには違和感を覚える。「日本だったら最高裁も思い通りになる」とでも言いたいのだろうか」のくだりは、辺野古の件を念頭に置いたのではないかとも感じる程。

県外の人、特にネトウヨとされるタイプの人から「反日サヨク」「中国・韓国の手先」と見られがちな2紙ですが、最近は違う局面がちらちら出てきてますね。
「両論」「中韓にも苦言」が見られるタイムス。
従来型左翼のままな感じ(時々さらに煮詰めた)の新報。


2018年11月18日の琉球新報。1面の記事で妙な動きを発見。

米軍とNATO軍の基地撤去に向けた活動をしている外国の団体がアイルランドのダブリンで開催した会議に、沖縄の基地反対派が参加しアピール行動をしたとのこと。
この会議に新報は通信員を派遣し、連日ニュースを出してました。

なぜアイルランドまで行ってアピール?
いや、それ以上にひっかかる点がいくつか。

今回の会議の主催者「全世界の米軍基地・NATO基地の閉鎖を求めるグローバルネットワーク」。初めて聞く名前ですね。日本語での情報は、ネット上では非常に少ない。
そこで英語で調べると、当該団体のサイトを発見。
Global Campain Against US/NATO Military Basesと言うらしい。確かに日本語に訳したら先の「全世界の米軍~」になるね。
URLもnousnatobases.orgとわかりやすい。
サイト内にも、ダブリンでの会議が載ってます。

この団体がどのようなものか。
サイト内のFounding Organizations(創立団体?)に記載されている団体と関係者の名前を見ると、沖縄での基地反対運動に関与しているアメリカの退役軍人団体「ベテランズ・フォー・ピース(VFP)」がいました。
また、Sponsoring Organizations(支援団体?)の項目には、沖縄平和運動センターの名前がありました。英語のOkinawa Peace Action Centerで。実際、平和運動センターの山城博治議長がアピールする予定でしたが、健康面の問題でかわりの人が参加してます。

団体の名前にNATOと明確に記載されているため、反NATOの色彩が強く感じられますが、支援団体のところには、韓国やキューバ、ブラジル、南アフリカの団体もあり、米軍に反対しているのもわかります。

平和を求めて訴え行動するのは、大いにありです。誰も戦争は望んでないはず。
とはいえ、今回沖縄の反対派が参加した会議の団体は、普遍的な平和の要求ではなく、米軍とNATOを標的とした反対運動という点に注意が必要です。
NATOということで欧州情勢を見ると、2014年のウクライナでの政変とクリミアの一件以降、NATOとロシアの間に緊張した状態が続いてます。
また、視野を世界規模に広げると、中国や北朝鮮、シリアなど安全保障の不安定要素が複数あります。
そのような中で、普遍的な平和の要求ではなく、一方の当事者だけを標的に反対運動をすることが、果たして平和につながるのか。疑問があります。

そして、そのような団体と沖縄の基地反対運動が連帯することにも疑問があります。平和の希求ではなく、ただの反米反基地で尖鋭化しないか、という点で。

【ちなみに】
アメリカとNATOを標的にした基地反対運動ということで、ロシアや中国がこの団体に何らかの働きかけや接触をしてるかも探ってみたけど、確たる情報が得られなかった、接触の有無は不明ということも記録しておきます。


さて、2018年上半期の世界のビッグトピックであろう、米朝首脳会談。

非核化と大量破壊兵器の廃棄に向けた期間目標がないこともだけど、北朝鮮が約束を守るか、だよね。
大量破壊兵器に関する合意を度々破り、裏でこっそり開発してきた実績が北朝鮮にはあります。
今回の合意も、トランプ大統領に対して手厳しい評価が各所でみられます。

実際、アメリカと北朝鮮で会談の報道内容に違いが早速出てます。
とはいえ、「アメリカは敵」「核の炎で…」と国民に洗脳同然なことを長年やってきた北朝鮮。急な転換で核兵器も弾道ミサイルも廃棄となれば、「今までのあれは何だったんだ」と国民の矛先が金正恩に向かう可能性も。そのへんを軟着陸させるための工夫が“裏”でも存在していばいいのだろうけど、それはあくまで希望的観測でしかない。

やはり、北朝鮮が約束を守るのか、になる。


朝令暮改かって位に動くから、取り上げるにも難しいんだよね。米朝首脳会談については。
決まったかと思えば中止。
北朝鮮がぶちギレかと思えば再開へ動く。
いよいよという場面で北朝鮮のホテル代負担どうするか問題。

過度な期待は禁物ですね。
沖縄ではこれに絡めて、「情勢が改善に向かっている。辺野古の新基地はいらない」という基地反対派の主張もあるようだけど、そう簡単に上手くいくかいな。
それに、沖縄の戦力は対北朝鮮用とは限らないですよ。
沖縄の防衛、台湾海峡、さらに南シナ海が視野に入るからね。


韓国と北朝鮮が、スポーツの国際大会で合同チームを組んで出場するのは、最近の平昌冬季オリンピックだけでなく、事例はいろいろあります。

ですが、今回の卓球の世界選手権での女子団体合同チームは、あかんやつ。
大会途中、それもトーナメントやってる最中に組むというね。
最近の融和ムードとか関係ない、

単純にずるい。せこい。

そしてそれを許可した主催者。
何考えてるのかと。スポーツと政治の関係性であらぬ疑いをもたれてしまうよ。

今後の状況と条件次第では、東京五輪で合同チームやってもいいとは思ってたんだけど、こんな真似されてはね。
スポーツなんだから、真剣勝負の末に生まれる友好もあるはずなのに。


北朝鮮の指導者が韓国に足を踏み入れたという点では、歴史的な場面かも。
過去2回あった南北首脳会談は、韓国の大統領が平壌に行ってたからね。
ま、韓国領内に入ったといっても、板門店だからね。次は金正恩をソウルに招待しちゃいましょう。

それはともかく。
この会談で出された宣言、会談と前後して次々出てきた非核化や対話に向けた姿勢。実現できればそれは緊張緩和に向けたよい動きですが、「本当にやるのか」ですよね。
廃棄の方法やその査察とか、調整も必要。
非核化の条件次第で一悶着発生する可能性もないとはいえないし(「核兵器と弾道ミサイルを廃棄するには、在韓米軍完全撤退を」と言うとか)。

さらに言うと、北朝鮮は過去に核に関する合意を破ったことがある。
金正恩は自身のために身内でも殺す。
また、ここまで長年かけてい作ってきた弾道ミサイルと大量破壊兵器を易々と手放すのか、という点も。

期待するにも、過度な期待はせず、注意深く見ていかないとね。


弾道ミサイルだの核実験だったのが一転。
北朝鮮の指導者が金正恩になって初の南北首脳会談に、米朝首脳会談と、朝鮮半島情勢が近年になかった動きを見せてます。
さらに、北朝鮮が「ICBMの発射試験と核実験をやめる」としたことで、緊張緩和に向けた期待の反応もあります。

確かに、これまでの状況と比較すれば一歩前進でしょう。
だが、予断はできません。

北朝鮮がやめると言及したのは、弾道ミサイルの中でもアメリカ本土を狙える射程をもつICBMと、核実験。また、北の国内向け報道では「能力は得たので実験は不要」とも取れます。つまり、試験段階から実用段階になったと。
ここで言う実用とは、核兵器や弾道ミサイルで実際に攻撃するというより、その存在をバックにした強国としての地位を築いたと自らを定義したものでしょう。
そして、ICBM以外の、グアムや日本、韓国を狙える弾道ミサイルの扱いや核兵器自体については触れていません。

つまり、大量破壊兵器の廃棄には言及していません。

こうなると、今後の交渉や展開次第では、アメリカと北朝鮮の間で緊張緩和になっても、日本にだけ脅威が残される事態も考えられます。ただ、そうなると日米安保条約、ひいてはアメリカと各国の同盟関係の信頼性にも影響しかねない諸刃の剣。
日本は対北朝鮮の交渉では蚊帳の外状態ですが、それ以外の部分では動ける余地はあります。アメリカや韓国との連携とか。

また、緊張緩和になろうとなるまいと、北朝鮮がこれだけの期間、国民が飢えても国内であれだけ喧伝をし、技術を蓄積してきた弾道ミサイルと核兵器を易々と手放すでしょうか。手放すと言えば金正恩の国内での権威は失墜しかねないのでまず可能性は限りなく低いし、そうでない手段で大量破壊兵器を廃棄しようとするには、戦争で北朝鮮ごと潰さないと、な状態(でも戦争はなるべく避けたい)。
大量破壊兵器を廃棄するように、あらゆる手段で促しながら、自国の守りを固める必要もあります。

綺麗事は言ってられない現実が、ここ東アジアにはあります。


中国では全人代(全国人民代表会議)の時期。日本でいう国会ね。
それを前にして、「国家主席の任期制限を撤廃する憲法改正の提案」が出されました。今は2期10年までですが、これをなくす、と。
現在の国家主席、習近平は規定上は2023年までの任期ですが、この改正が承認されると、本人が辞めると言うまでは続投できるようになります。

これに対して、中国では「バックする動画」をネット上に投稿する形での批判が相次いでるとのこと。直接的な政権批判が無理な国の暗喩テクニックでしょうが、当局は動画を削除。一部で逮捕者も出てるとか。

さて、国家主席の任期制限撤廃。
現在の中国(中華人民共和国)には、トップのポストが3つあります。
国家元首であり大統領に相当する「国家主席」
中国共産党のトップ「総書記(党中央委員会総書記)」
人民解放軍のトップ「中央軍事委員会主席」
時代による変遷を経て、1993年の江沢民以降は党総書記が国家主席、中央軍事委員会主席を兼任しています。総書記と中央軍事委員会主席は、任期制限はないが通常10年が最長(ソースはリンク先のNewsweek)ということなので、憲法改正か実現すれば、長期政権が見えてきます。それも、独裁のね。

これに対して、不確定要素はあるのか。
過去、中国共産党では権力争いが起きることがありました。それが習近平体制の中で、後継者の座をめぐって勃発するのか。


また韓国の大統領が何か言ってますね。

3・1の行事だから何かしら言及するのはわかるけど、2国間の取り決めを無にすることを平然とやっちゃう。

文大統領のスタンスもさることながら、「はけ口」にされてるかもしれん。
平昌オリンピックに合わせて、北朝鮮との緊張緩和に向けてあれこれやろうとしたけど、空振りな上に、韓国に来た北朝鮮代表や応援団がちやほやされる。
上手くいかなくて批判が向かいかねない状態です。

韓国では、政権に大きな批判が来かねない状況になると、批判をかわし支持率低下を食い止めるために日本を叩くのはよくあること。


めっちゃ久々にF1の話題。
グリッドガール廃止らしいな。

グリッドガールを問題視する方々の中には、レースクイーンと勘違いしてる人、いないかな?
あの際どい(ものによってはエロい)衣装を問題視してるのでしょうが、グリッドガールは、そうではない例もあります。開催地の伝統的な衣装とか。
英国GPでは、スポンサーのエミレーツ航空の客室乗務員がその制服でやったことも。
これを全レースでやればよいのでは?
鈴鹿なら浴衣、アブダビならエティハドのCAとか。

性的搾取や差別は問題だけど、行き過ぎに懸念。


オリンピックに出るのはいいけど、開幕ひと月前になって「コリア合同チームやろう」というのは、虫がよすぎというか、強引というか。
開会式同時入場はいいとして、団体競技で今から合同は無理があろう。

誰が言ったか「平昌五輪が平壌五輪」。
韓国はいいように振り回されてるなぁ。


最悪破棄するかもと思ってたんで、「なるほどな」という最初の感想。
でも結局どっちつかずなんだよな。

何の話か?
韓国政府が元慰安婦の補償の日韓合意を再検証した件。
【結果】
合意は破棄しない。
日本が基金に拠出するはずだった10億円を拒否し、韓国が出す。
かわりに日本は謝罪を。

最終的に解決としたものを、合意の破棄こそ“形式上は”しないものの、日本に新たな行動を迫る内容。約束を守らない国と自ら示した形にも見えます。
一方、韓国国内で日韓合意に反発していた勢力は、合意を破棄しなかったことで政府に矛先を向ける、と。

まったく、この国は。

とはいえ、韓国を潰すと日本の安全保障リスクが上がるので、外交は適切なハンドリングが求められる展開。
ソウル駐在の大使の召還はしないでいいけど、安倍首相が平昌五輪に行かないという手はあるな。


ついにここまで来たか、ですね。
北朝鮮が7月4日に発射した弾道ミサイルは、ICBMとのことです。
発射の臨時ニュースから着弾までが長くて、こりゃロフテッドでやってるなと思ってたら、こんなことなのね。

北朝鮮が「火星14」と称する今回のミサイル。アメリカ西海岸には届かないが、アラスカやハワイには届くのではともいわれてます。
1回“成功”しただけではわかりませんが、北朝鮮は着実にミサイルの力をつけてます。ICBMクラスでこれですからね。日本や韓国、中国東部(東北部から北京、上海あたり)といった近場が射程圏内のミサイルの熟成度は想像に難くない。

戦争にならずに外交で解決できればいいのですが、戦争にならない形の結末シナリオが、北朝鮮の主張丸飲みか、金委員長一族を中国のどこかに幽閉して北の新政権作るか…外交官も頭が痛そう。


選挙って、条件設定にもよりますが、誰かしら“勝者”がいますよね。
しかし、勝者のいない選挙というのは珍しい。

下院で過半数の議席を有していたものの、EU離脱交渉に向けて政権基盤を強化しようと解散に打って出た、英国の総選挙。
しかし、その結果は「与党の保守党過半数割れ」。
ですが、最大野党の労働党も過半数に届かず。

いやー、ブレグジットに続いての英政権ギャンブル大はずれ。誰も得しない展開。
保守党は小政党の閣外協力を得て与党の座は保ったけど、メイ首相はどこまでやれるのか。
そうこうしてる間にも、UKではテロが相次いでいる。どうするのか。


北朝鮮に融和的といわれる、韓国の新大統領、文在寅。
しかし、北朝鮮にとっては関係ないのでしょうか。就任数日で…

弾道ミサイル発射

まったく。何がしたいのか。


フランスと韓国で、相次いで新大統領の登場です。

まずはフランス。主要2大政党の候補が1回目投票で消え、無所属と極右がファイナリストという荒れ模様な展開。当選したのは無所属のエマニュエル・マクロン。
「極右は嫌」という有権者が動いた故の結果にも見えますね。経済や難民、テロなどの課題で既存の政治に不満はあるが、その打開に極右は違うというもの。
ですが、極右が支持を集めてるのも事実。世界的にはブレグジット(英国のEU離脱)やアメリカでのトランプ大統領誕生と、内向きな傾向が出ていますし。また、極右は嫌だがマクロンも「エリート」だから嫌という声も。

直近の課題は、無所属であるが故の政治基盤。国民議会(下院、日本でいう衆議院)に足掛かりがないからねぇ。夏に議会選挙があるとのことだけど、どれだけ味方を増やせるか。
結果・展開次第では「マクロンでも駄目だった」と極右支持が増える可能性もないとはいえない。極右・国民戦線に支持が集まった背景には、ルペン親父の頃よりはソフトに「見える」ように娘がやってきた面もあるからね。

大統領が弾劾で失職という事態になった韓国。選挙の結果は、最大野党・共に民主党から出た文在寅。
あのような弾劾という結末でしたから、野党有利になりやすいものですが、文在寅の言動は親北度が高かったり日本との慰安婦合意の破棄に言及したりと、不安要素が多い。
ですが、就任後の会見ではトーンダウン。選挙中には「平壌に行く」と発言したのが「ワシントン、北京、東京に行く。条件が整えば平壌も」と、ね。問題を解決させたいからといって、現状で北朝鮮のみを利するようなことをやったらどうなるか。ましてや同盟国アメリカのトップはあのトランプさんですし。

日本絡みだと慰安婦合意がどうなるかが注目されがちですが、それ以外もどうなるか。特定のテーマによってすべてが振り回されることなく、「それはそれ、これはこれ」と、必要なことをちゃんとできるかですね。