あなたに見えてる沖縄は、見たままのものとは限らない
普天間基地を名護市辺野古のキャンプ・シュワブに移す話。
埋め立てに向け、沖縄防衛局は周辺海域にある稀少なサンゴ「オキナワハマサンゴ」を移すための採捕を申請、2月に沖縄県が許可を出しました
「辺野古新基地」に反対している勢力は、許可を受けて知事に批判の矛先を向けましたが、その後サンゴに食害が見つかり許可が取り消されました。

防衛局は食害対策も含めて改めて採捕の申請をやり直してましたが…
その申請に、沖縄県が許可を出しました。

かつて、辺野古新基地を阻止する「あらゆる手段」のひとつといわれた、サンゴの採捕許可。しかし、2月に続いて許可が出ました。
2月にまとめたネタで指摘したように、不許可にしたところで、裁判に持ち込まれても勝ち目がないと県サイドが判断したのでしょうか。回答を出すタイミングを引き延ばしても同じ。
また、阻止のための最後のカード「埋め立て許可の撤回」でも、撤回後に裁判が想定されるだけに、複数の法廷戦を避けて1本勝負にするのでしょうか。

とはいえ、反対派にとっては、またしても知事や県に裏切られた形。
別件で県庁内で記者会見をしていた反対派が、許可の一報を受けて担当局に押し掛け、5時間も問答になったとか。

8月の埋め立て着手(土砂投入)直前に、知事が「撤回カード」に踏み切るという情報も出てます。
知事選がどうなるかも含めて、ホットな局面です。


沖縄県知事選挙に向けて、7月に入り動きが活発になってます。
自民党の動きに先んじる形で、安里繁信が出馬表明。
一方、自民党が中心の選考委員会は、佐喜真淳(宜野湾市長)でいく方針を固めました。
佐喜真市長は出馬の意思を示してはいませんが、一本化ができるのか、分裂するのかという様相です。

そんな状況で、7月6日、安里陣営が事務所開きイベントを開催しました。
報道では沖映通りに開設するということでしたが、その場所が

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そこかwwww

これには沖縄の政界がざわつきます。

なぜか。
この場所は、ここ数年の間、自民党が知事選や国政選挙で選挙事務所として使っていました。
沖縄の年輩の方なら、スーツ屋「紳士服の一色」があった所といえばピンとくるかも。一色閉店後、1階は空き家状態ですが、単発イベントや自民党の選挙事務所として時々利用されています。

1990年代後半以降生まれな世代なら
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ジュンク堂の向かいと言えば、わかるよね?

自民党が長年選挙事務所として使っていた場所を、安里陣営が選挙事務所として使おうというわけですからね、そりゃ「ざわ…ざわ…」
安里陣営関係者は「ここが保守の聖地」「自民党も入りやすい」
自民党関係者は「喧嘩売ってるのか」「場所はほかにもある」

さて、少し物色。
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幟のキャッチコピーは
「右でも左でもなく、沖縄をもっと前へ!」
言葉の選択は上手い。問題は政策と、自民党との調整。

ちょっと時間を置いて、事務所開きを遠巻きに見物。
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室内に収まりきれない来場者。
「若い力を」などあいさつなども聞こえます。中には、9月の統一地方選で出馬する予定の人も登場したようです。

※沖縄では歴史的経緯から統一地方選の時期が全国とずれてます。今回は2018年9月。

「知事選わかってるんだから自民もっと早く予約しとけよ」というツッコミもできそうですが、お金の問題もあるので一概には言えません。
しかし、安里陣営は自民党の選考委員会の協議過程が不透明と批判しており、さらにこの展開。溝が生じて分裂という展開もあるのでしょうか。
ただし、自民が擁立しようとしてる人は、出馬するには宜野湾市長を辞任する必要があり、市長選をどうするのかという課題もあります。
また、翁長知事が任期満了を待たずに辞任する可能性も否定できません。
(健康上の理由で単純に辞任か、辺野古の埋立承認撤回と同時に辞任して選挙に打って出るか)

収拾できるのか、できないのか。


慰霊の日の沖縄全戦没者追悼式関連。
翁長知事の健康状態を心配しつつ、追悼式の会場でイデオロギーバトルしてる面々に苦言を呈したところで、知事のあいさつ・平和宣言にもツッコミを入れないわけにはいかないよね。

「辺野古新基地反対」
それはいつものことです。目新しさはありません。
今回は、「新基地反対」の理由。
米朝首脳会談を引き合いに出し、周辺情勢が平和に向けて変わろうとしてるのに、未だに新基地に固執してる…というわけです。

ふむ。北朝鮮が約束を守って情勢が好転すればいいのですが、約束を守る保証がないし、その約束の内容もどうだか。
あまりに楽観しすぎてるとしかいえません。北朝鮮は過去に約束破りを何回もしているのをお忘れでしょうか。

そして、北朝鮮よりも地理的に沖縄に近い、安全保障面でのホットな要素を完全にスルーしてますね。

中国

沖縄の一部である尖閣を自国の領土と主張するにとどまらず、公船をその島の近海に出してアピールしてるんですよ。
それで、海上保安庁の巡視船と中国の公船で「睨み合いというプロレス」にとどまってるならまだしも、尖閣以外では中国の軍艦や軍用機がいろいろ動いてます。そのへんをどうお考えか。

沖縄のことわざで「慶良間見しが睫毛見らん」があります。
遠くのもの(この場合、首里・那覇など本島中南部から見る慶良間諸島)はよく見えるけど、近いもの(まつ毛)は見えない。転じて、遠いものはよく見えるが、近いものは意外と見えない、見逃しやすい。
翁長知事の平和宣言は「慶良間見しが睫毛見らん」でした、ということですね。


全戦没者追悼式での状態から、翁長知事の2期目出馬の可能性が不透明になってきた、2018年の沖縄県知事選挙。
11月18日に投開票と、日程が発表されました。

さて、野党側は誰を出すのか。既に1人意欲を示しているところ。
そこに、自民党の本部が「この人がいい」としたことで、候補者となる可能性が浮上してきた人がいます。

宜野湾市長の佐喜真淳。

出馬となれば市長は辞職なんですが、そのあたりはどうするか。
宜野湾以外でどれだけ支持を集められるのか。
出馬への関門(障害)をどうクリアするのか。

一方、有志グループが推薦した、シンバHDの安里繁信会長。
その安里サイドに関連する動きがありました。
安里会長が出演していたTV番組「098TV」が、6月24日深夜放送分(時計では25日2時30分、W杯の日本vsセネガルのあと)で終了しました。
最終回には安里会長の姿はなく、最後にとってつけたようなMCによる最終回のあいさつ。

番組改編は基本的に3月末と9月末。6月末はだいたいドラマやアニメが入れ代わる時期。この時期でドラマとアニメ以外の番組が終わる時は、何らかのわけありという例があります。
また、この098TVを作ってるのは、番組が放送されていた沖縄テレビではありません。おそらく、制作会社が枠を買って番組を持ち込み放送するタイプと思われます(通販番組や深夜アニメ、あの「ニュース女子」と同じ方式)。
もしこの方式なら、制作会社が枠購入をやめれば終了できます。
ただの終了なのか、それとも安里会長の知事選出馬に向けた「片付け」なのか。
選挙への出馬に伴い番組から降りるのは、定番ですからね。橋下徹が「行列」を降板したり、西川きよしが「いい朝8時」を一時的に休んだり。

とはいえ、自民党と公明党としては、候補者が割れる事態は避けたいところ。維新からも賛同を得る必要があります。
知事の健康状態次第では、知事選が11月18日より早まる可能性がないとはいえません。
水面下で何か動いてる頃合いかな。


6月23日は、沖縄では「慰霊の日」。
2018年の慰霊の日、最大のインパクトは、沖縄全戦没者追悼式に臨んだ翁長知事でした。

そのインパクトは、あいさつ文「平和宣言」の内容ではありません。
追悼式の場で「辺野古新基地反対」アピールとか、北朝鮮を引き合いに出しながら、沖縄にダイレクトに影響しかねない中国や尖閣をすっぽかす中途半端な周辺情勢分析とか、平和宣言にツッコミどころはありますが、それを越えるものがありました。

5月の膵臓がん公表時からさらにやつれ、髪がなくなってました。

翁長知事は以前から「かつらを使ってる」といわれてました。
身体的特徴ですし、本人がそれをネタに明るく振る舞ったり笑いを取ることもなかったので、自分はそれ程言及はしてきませんでした。
しかし、6月の県議会には許可を得て本物の帽子を被って出席したことで、「抗がん剤の副作用がきてるのか?」という感じになり、そして慰霊の日に確信に変わりました。

回復してるのか。抑えられてるのか。進行しているのか。
がん公表時から状態は説明されていないので、見た目ではわかりません。
ただ、全戦没者追悼式に総理が参加した時恒例の、那覇空港での見送りを、知事ではなく副知事がやったというのが、気がかりな点。

思想は違うけど、翁長知事にはがんを乗り越えてほしいし、だからこそ無理はしないでほしい。

2018年6月11日、沖縄本島の南海域で、米軍嘉手納基地所属のF-15戦闘機が墜落しました。
乗員は脚を骨折したものの救助されました。

原因の究明と対策が求められるところですが、安全確認をしたということで、事故発生の2日後に嘉手納所属F-15の飛行を再開しています。

練度の維持はわかるけど、もう少し配慮があってもよかったと思うなぁ。
嘉手納基地の司令が自治体に謝罪に行くとか、当面でも整備を念入りにして飛行再開まで1週間はおくとか。

一方、別の意味での心配もあります。
それは、地元側と米軍側の関係性。
F-15事故の少し前、嘉手納にF-22が一時的に展開(暫定配備)のために飛来、空軍のオスプレイ・CV-22も飛来しました。この件で嘉手納町議会が抗議決議を採択し基地側に行こうとしたところ「沖縄防衛局に行ってくれ」と面会を拒否されたとのこと。

ちょっとこれはいただけないですね。
しかし、それと同時に、地元側ももう少し「賢く」なってはどうかと思いますね。
墜落事故や部品落下はともかく、飛来機でさえも「ただちに撤退しろ」と抗議を繰り返していれば、米軍の担当者がどんなに温厚であっても、信頼関係が構築できるのかと疑念を感じるかもしれません。
確かに所属機以外が来て飛行回数が増えると、騒音の影響はあります。しかし、それを「出ていけ」の一点張りではなく、「時間帯など配慮をしてほしい」と要請するのはどうでしょうか。
「米軍が沖縄にいること自体が間違い」の思想を持っていたとしても、今ここにいる以上は、敵対するばかりではなく、「大人の関係」を構築するのが賢明なようにも思えます。

事故のたびに欠陥機認定してる場合ではないですよ。
(嘉手納基地の地元自治体のひとつ、北谷町の野国町長が、この事故を受けて「F-15は欠陥機」と発言。ソースは2018.6.12の沖縄タイムス)


沖縄県名護市の米軍基地、キャンプ・シュワブで工事が進む、普天間基地(飛行場)の代替施設。「辺野古新基地」ともいわれます。
埋め立ての土砂投入が「8月17日」と判明しました。

それに反対する勢力の中で、“新基地”を阻止するために「県民投票をしよう」とする声が上がり、反対派の中でも意見が割れました。

そのような中、県民投票推進派が、実施に向けた署名集めを始めました
(県民投票実施の条例制定を、県議会に求める直接請求ですね)

署名集めが始動したことで、これまで県民投票に慎重だった、県議会の与党の大半(社民党、社大党、共産党)が署名集めに協力する姿勢に転じました。
もしかして、県民投票推進派にはその狙いもあったのか?

ですが、県民投票実施のタイミングが、政治的に微妙なものになる可能性が出てきました。
署名を提出して、県議会で条例を可決できたとしても…

実施できるのは、11月予定の沖縄県知事選のあとになりそうという話。
県の試算では、最短でも12月。
県議会で可決できたとしても、投票場・開票場の設置など実際の運営の大半は市町村が担います。そのための県からの要請や事務手続き、経費の工面などやることが多数。

さらに、上記の琉球新報の記事にはありませんが、9月には「統一地方選」があります。

注:沖縄は「統一地方選」の時期が全国とずれています。全国的には現行憲法の施行に合わせ1947年に初回が実施されましたが、戦後米軍統治になった沖縄では、全国の統一地方選よりも早く1946年に「沖縄版の統一地方選挙」が実施されたため。

夏から9月にかけて、選挙のある市町村は忙しいのに、県民投票となったら大変です。
では10月は?
運動会シーズン。投票所としてよく使われる小学校が使えません。2017年の衆院選でも、運動会の日程を変更するなど影響が出ました。

こうなると、県民投票推進派が目論んでいたであろう
「県民投票の結果で、知事が辺野古の埋め立て許可を撤回できるよう後押し」
というシナリオが崩壊します。
また、知事選で「辺野古新基地反対派(≒オール沖縄)」が敗れれば、県民投票の必要性はほぼなくなります。

とはいえ、知事サイドは県民投票によらない形で「撤回」カードを切るための理由探しをしているようですし、その理由とするであろう事象もいくつか報道で出ています。
また反対派・オール沖縄内で一悶着が起こるのでしょうか。


沖縄・琉球独立勢力の動きに関するネタが続きましたが、過去エントリを確認すると、前回の要注意人物リストから丁度1年。
リスト入り人物が増えたので、改めて作成。

これらの面々の主張には要注意です。

【かりゆしクラブ】
団体概要:かなり前から琉球独立を主張しているが、現在では後発の独立学会に押され気味。ほかの独立派と違い、独立後の日本との軍事協力や米軍の沖縄駐留も示唆。

◆屋良朝助(やら・ちょうすけ)
代表の肩書きがはずれたとされるが、現在も重要人物。沖縄県知事や那覇市議などいくつかの選挙に出馬するものの、いずれも落選(泡沫扱い)。
Twitterでの発言が下劣。

◆大城浩(おおしろ・ひろし)
「大城浩詩」の名前でも出る。かりゆしクラブ主導の可能性がある独立派パレード(2014年3月)をアピールする新聞投稿から、かりゆしクラブとの接点があると考えられる。
2014年11月の沖縄県知事選挙に出馬を表明、「独立して米軍をすべて撤去し、中国軍や台湾軍、韓国軍を誘致する」という公約を掲げたが、のちに辞退。

【琉球民族独立総合研究学会】
団体概要:2013年5月に発足した、いわゆる「独立学会」。現在の琉球独立勢力の急先鋒。会員数は数百人ともされるが、「琉球人」「琉球にルーツを持つ人」に限定している。
発足以降の活動はシンポジウムや政府機関への抗議が中心だったが、2016年に開催された「世界のウチナーンチュ大会」に乗じて、沖縄に来た世界各地の沖縄出身者を独立運動に取り込もうと宣伝する外向け活動も確認。
このほか、国連本部での先住民族問題フォーラムや、中国での沖縄問題の会議に参加するなど、外国での活動もみられる。

◆松島泰勝(まつしま・やすかつ)
共同代表のひとり。龍谷大学教授。石垣島出身。
沖縄という言葉を使わないのが特徴。沖縄への里帰りを「琉球に帰国する」と言う程。
スコットランドで英国からの独立を問う住民投票があった時に、現地で調査を実施。
2016年5月に中国・北京であった「第2回琉球・沖縄最先端問題国際学術会議」に沖縄代表のひとりとして出席したが、この会議は公安調査庁の2016年版「内外情勢の展望と回顧」で、「中国の大学やシンクタンクが独立しようとする団体や関係者と交流を深めている」と言及された例のひとつの可能性があり、同時に、松島教授が公安にマークされてる可能性も。
今帰仁村の「百按司墓」から研究目的で発掘され、京都大学に保管されている人骨の返還運動にも取り組んでいるが、返還を独立運動に利用しようとしているようにもみられる。

◆友知政樹(ともち・まさき)
共同代表のひとり。沖縄国際大学准教授。浦添市出身。
普段京都にいる松島教授と違って、沖縄で広告塔的役割に。
直近では、2017年4月に米国ニューヨークで開催された第16回先住民族世界会議に“琉球民族代表”として出席。2018年4月の先住民族会議にも参加。
反オスプレイ凧上げ妨害に参加したこともある。

◆親川志奈子(おやかわ・しなこ)
共同代表のひとり。沖縄大学非常勤講師。
「オキスタ107」という団体も率いている。

◆桃原一彦(とうばる・かずひこ)
共同代表のひとり。沖縄国際大学准教授。

◆高良沙哉(たから・さちか)
沖縄大学准教授。
県外の大学在学時の沖縄の問題を訴えてもとりあってもらえず、「同じ日本人ではない」と感じたことから、独立学会の発起人に名を連ねる。
あと、名前は「さや」と読んじやいそうだけど、「さちか」。

◆高良勉(たから・べん)
詩人。本名は高嶺朝誠(たかみね・ちょうせい)。
独立学会発足前から、琉球独立を論じる沖縄ローカルの思想系同人誌「うるまネシア」の同人のひとりとして寄稿。独立学会にも発起人に名を連ねて参加。

◆石垣金星(いしがき・きんせい)
西表島を拠点にリゾート開発反対の活動をしている。石垣島で開催された独立学会のシンポジウムへの出席報告あり。

◆てい子与那覇トゥーシー(ていこ・よなは・トゥーシー)
ニューヨーク沖縄県人会の元会長、アメリカ在住。沖縄タイムスの通信員としてニューヨーク周辺の沖縄県系人の記事も書く。
2018年の先住民族問題フォーラムに参加、琉球新報の記事で独立学会メンバーと判明。

[沖縄・琉球独立派要注意人物リスト・2018年5月版]の続きを読む
普天間基地のキャンプ・シュワブへの統合移設(辺野古新基地)の是非を、直接問うとして浮上した「県民投票」構想。
主催団体が、条例制定に向けた直接請求のための署名集めを開始しました。

さて、既にご存知の方も多いかと思いますが、県民投票に向けて動いてる組織は、「辺野古新基地」反対派です。
SEALDs琉球関係者や、オール沖縄会議を離脱した金秀グループやかりゆしグループなど。懐疑的な見方があった政治サイドでも、社民党が乗り気になってきました。

2012年に書いたネタでも指摘したけど、住民投票って、意見を問うとか白黒つけるよりも、その争点に対する特定の意見のグループが、意思を表明するための道具として使おうとする流れになりがちですよね。
県民投票賛成の声も、大多数は「辺野古の埋め立て許可撤回を、知事が決断するための後押し」ですし。

だから懐疑的なんだよね。

だからといって、署名集めの現場に嫌がらせしたら、辺野古でわーわーやってる反対派と同じ穴の狢。


翁長知事の膵臓がん(膵がん)判明と前後して、沖縄県知事選に向けて、噂されている人物のひとり、安里繁信さん(シンバHD会長、沖縄観光コンベンションビューロー元会長)が出馬に前向きな発言をしました。

自民党はどうするのか?
安里さんの発言だと、自公側の候補者選考が「開かれた議論の末、納得できる候補者であれば従う」としてるけど、そうでなければ…と、強行出馬に含みをもたせてる点に注意。
(筋を通す姿勢なんだろうけど、見方を変えるとやらしいなぁ~)。
舵取りひとつ間違うと、「オール沖縄」勢力に勝てないぞ。

一方、「オール沖縄」側はどうか。
癌を明らかにした会見では、知事選出馬の有無は明らかにしてません。
やる気なのか、引き際を考えてるのかは未だに見えず。
「もしも」に備えて、裏で人選はしてるのかな?


悪性だったかー。

膵臓に腫瘍が見つかった翁長知事。
摘出手術と検査の結果は「膵がん(膵臓がん)」のステージ2。

場所的にもやばいやつじゃないか。
さらに膵臓の近くのリンパにも腫瘍があって摘出したとのこと。これが膵臓からの転移だとしたら、やばさ1段階アップ。
知事は胃がんのサバイバー(胃全摘出)ですが、年齢や発症部位、現在の職責の負荷を考えると、いろいろ心配になります。

退院後の記者会見。受け答えははっきりしてたけど、げっそりしてるやん。

(記者会見映像:沖縄タイムス)

退院したとはいえ、化学治療などを続けながら県庁への登庁は週1ペースというから、次の知事選に出ないとしても、残り任期の仕事ができるのかも気がかり。

沖縄の政治的には大きな波乱要素てすが、主義主張はともかく、翁長知事個人として、ぜひ乗り越えてほしい。


2018年5月4日の沖縄タイムスに載っていた、秋の沖縄県知事選挙に向けた現況の記事。(感想とか読み・分析などはこちら)
この中で、翁長知事側(オール沖縄側)との対決になる、自民党と公明党側で候補者に取り沙汰される人に、実名なしでまさかの人物が浮上してました。

「県内民放アナウンサー」

おいこれまさかの様相だぞ。
ちょっとこれはイニシャルトークにしよう。

まず、琉球朝日放送(QAB)の可能性は低い。
どの局も基地関連での報道は批判的なスタンスがあるけど、QABはガチガチの反対派寄り。自公側から出るとは考えにくいです。

沖縄テレビ(OTV)も可能性は低そう。
だって、局アナが若い。現役7人中、1人を除いて20~30代。
そこで「え、ベテラン結構いるのでは?」と疑問を持った人もいるでしょう。
実は、OTVでは、アナウンサー経験者がアナじゃない職場へ異動する例が結構ある模様。F・Tはこの前那覇ハーリーの会場で裏方仕事してたっぽい。

ラジオ沖縄(ROK)は、ピンとくる人は見当たらないね。

となると、琉球放送(RBC)?
今のRBCのアナで知名度が高い人はK・Rを連想する人も多いでしょうけど、Kの母は基地反対な革新政党で県議だったので、自公側から出るかといわれると…まあ親は親、本人は別ということもあるでしょう。
ですが、RBCには「もしや?」がいます。
クリーン感や経済系の強さも垣間見えるH・T。
県外出身だけどベテランで知名度も高いM・KとH・K。

そうそう、FM沖縄のN・Kもどうだろ。
面白い人のイメージが強いけど、番組内で「子どもの貧困」を取り上げたりと、社会派な面を見せることもあります。基地関連ではいろいろ指摘されてるようですが。

もっとも、これは名前が出てない状態の新聞記事を元に、可能性を探ったもの。
今挙げた中の誰かが出るかもしれないし、違う人かもしれない。アナウンサーではない人になるかもしれません。


5月4日の沖縄タイムス。
秋の沖縄県知事選挙に向けた現況の記事がありました。
ちょっと読みながら分析してみましょう。

県議会与党側は、翁長知事の2期目出馬を前提としつつも、知事の健康状態や“オール沖縄”のごたごたが不確定要素となってる模様。

もし翁長知事が出られないとなると、名護市長選で落選しフリーになった稲嶺進か、オール沖縄を抜けた金秀グループの呉屋守將会長では?という見立て。
「県内大学教授」が名前が出ない形で触れられてましたが、おそらく琉球大学法科大学院の高良鉄美教授のことじゃないかな。2014年の知事選でも名前が浮上してたっけ。
あと、大学教授だとオール沖縄会議で要職に就いている島袋純教授(琉球大学)の可能性も。ただ、島袋教授は自己決定権をよく主張しており、独立派との接点もありそうで要注意。

一方、自民党と公明党側。
有志が推薦したシンバHDの安里繁信会長以外の名前もいくつかありましたが、現役の市長や国会議員を転身させるのはリスクが高いですね。
現在フリーの古謝景春(前南城市長)や島尻安伊子(前参院議員)も名前が出てますが、古謝さんはSNSでやらかして「沖縄版トランプ」にならないか怖いし、島尻さんも好き嫌いが分かれます。

ただ、自公側で気になったのが、名前の出てない2人。

「沖縄県出身の現役の中央官僚」
誰だ?
出すなら早い段階で決めないと、知名度で絶対的に不利になる。
それに、中央官僚から知事に転身というのは全国で見られるけど、沖縄では珍しい。復帰後の歴代知事の就任前の職業をおさらいすると
屋良朝苗:琉球政府主席(その前は教員)
平良幸一:県議
西銘順治:衆院議員
大田昌秀:大学教授
稲嶺恵一:りゅうせき社長
仲井真弘多:沖縄電力会長
翁長雄志:那覇市長
確かに前職で中央官僚はいないね。仲井真さんは通産省官僚だったけど、1987年に帰郷してるので「かなり前」。

名前が出てない、もう1人は…つづく


GW前半時点での、2018年秋の沖縄県知事選挙に向けた動きをメモ。

まずは与党側。
選考に向けた調整会議を立ち上げてましたが、代表役が不在。ようやく県議会の社民党会派(社民・社大・結)の照屋大河県議が議長となりました。
照屋県議は「翁長知事再び」の方向で考えているようですが…

国政選挙以外では敗戦多数
かりゆしや金秀のオール沖縄会議離脱→経済界は?
翁長知事の健康状態(今のところ腫瘍が良性か悪性か明かされず)

いろいろ不確定要素含みです。

一方、野党側。
有志グループがある人物を推薦しました。
安里繁信(あさと・しげのぶ)
地元の大手企業シンバHD会長で、日本青年会議所(JC)元会頭、沖縄観光コンベンションビューロー(OCVB)元会長。
実業家である一方、TV番組「098TV」(沖縄テレビで日曜深夜に放送)をやるなどいろんな顔があります。
2014年の知事選でも「誰が出る?」で浮上していました。

ただ、批判がないわけではないし、好き嫌いが分かれる感じですね。
言動をよく思ってない人はいるようだし。

また、出馬するとしたら098TVをどうするか(降板または終了?)という問題が出ますが、こちらは案外どうにかなりそう。
2015年の番組開始当初は、安里さんは番組MCしながら取材もしてましたが、最近はMCの仕事よりはご意見番ポジション。
(探偵ナイトスクープでいうと、西田敏行の席からキダ・タローの席に移ったイメージ)
MCできる人を充てて、自身はいつ降りても番組を続けられるようにしてるのでは?とも見えます。深読みしすぎかな?


台湾の人、日本のニュースに一瞬困惑したでしょうね。
「民進党が国民党になる」?

民進党と希望の党が合流する件。
名前は一時「国民党」の案が浮上しましたが、最終的に「国民民主党」で決着の模様です。それでも略称は「国民」「国民党」になりそうで、また台湾のみなさん困惑?

でもね、期待感はあまりない。
かつての民主党の反省ができないまま、民進党だの立憲民主党だの離合集散に看板掛け変えてもね。

まともな野党、まともなリベラル政党はいつになったらできるのやら。
「アベ政治を許さない」では、次がまともな政治になる保障はない。

(ボソッ)
そういえば「国民新党」もあったな。


沖縄市長選の結果は?

【選管最終】投票率47.27%
桑江朝千夫 32,761
諸見里宏美 17,609

現職の再選でした。
投票率は沖縄市長選で過去最低ですが、得票数は過去最多。

名護や石垣のような軍事・安全保障系の争点はないものの、諸見里陣営が「1万人アリーナ計画の見直し」を掲げたことで、ちょっとホットになりました。
しかし、ハコ物批判を持ち出した諸見里陣営が、映画村や伝統工芸などで別のハコ物を掲げちゃったという面も。「新規建設ではなく既存の建物を使う」としても、ツッコミ材料を与えてしまったような。

それに、このアリーナ計画、「見直し」で遅れたり中止してしまうと、沖縄のバスケ界、さらに世界規模で迷惑をかける可能性がありました。

このアリーナは、キングスのホーム試合会場となります。
収容客数1万人も、Bリーグ1部の基準を満たすためのものです。もしこれが遅れたり中止となれば、どんなに成績がよくても、人気があっても、キングス2部降格の可能性が。
さらに、2023年のバスケのワールドカップ、予選ラウンドの沖縄市での開催が決定してます。もしアリーナを中止したら…。

アリーナ計画の見直しは「悪手」でした。

もっとも、諸見里陣営、ひいては「オール沖縄」側は、アリーナ以外にも敗因がありました。
候補者選定で出遅れていて、政策をまとめる時間が足りない。
さらに選挙で定番の総決起大会を開催できなかったというからね。


ある幹部自衛官が、国会議員に暴言を吐いた件。

その国会議員、確かに問題あり。
とはいえ、自衛官という立場上、言葉には注意せないかんよな。
前も空幕長が政治的発言で処分されたことがあったよね。


名護や石垣と比べたら地味だよなぁ。
でも、県内自治体人口では沖縄2番手なので、2018年の「沖縄選挙イヤー」の中ではそれなりに要所。沖縄市長選。

立候補は届出順で
諸見里宏美(もろみさと・ひろみ)社民、共産、社大、自由、民進、希望推薦
桑江朝千夫(くわえ・さちお)現職:自民、公明、維新推薦

構図は名護市長選と類似。
自民・公明・維新vs「オール沖縄」+民進・希望
ここで諸見里側が当選すれば、ネガティブニュースの連続だったオール沖縄にとって一筋の光となる可能性もあります。しかし、名護市長選以降綻びが露呈し亀裂も見えてきた今、選挙運動をどれだけ結束してできるのかも疑問。






こんな展開になるとはね。

人間ドックのはずが数日入院となった、沖縄県の翁長知事。膵臓に腫瘍が見つかり4月中に摘出手術。
腫瘍が良性か悪性かは摘出後に検査しないとわからないし、悪性、さらにがんだったら一大事。
翁長知事は2006年に胃がんの摘出手術をしているが、転移の可能性は低いと。

政策や主義主張で違いはあれど、快方に向かってほしいところです。

とはいえ、知事の健康面で不確定要素が出た今、沖縄の政治界隈は騒がしくなりそうです。
特に翁長知事を支持してきた「オール沖縄」側。金秀の会長やかりゆしグループが離脱した局面で、この出来事ですからね。今年2018年は知事選がありますが、翁長知事が進退に言及していないこともあり、「新基地県民投票」の論争に加えて「どうすればいいんだ」というところでしょうか。

摘出手術の検査結果が出る時。
騒ぎは収まるのか、拡大するのか。
あるいは、それより前に何かが動くのか。


「風前の灯」とまでは、まだ言えないけど、普天間基地のキャンプ・シュワブへの移設(辺野古新基地)に反対する勢力“オール沖縄”に打撃となる出来事が、また発生です。

オール沖縄勢力の中心組織「オール沖縄会議」から、ホテルなどを経営するかりゆしグループが離脱(脱会)しました。

理由は
○辺野古新基地反対を示すための県民投票実施を訴えたが、動きがない
○オール沖縄自体が特定のイデオロギー色が強くなった

翁長知事に残された、新基地を止めようとする手段「辺野古での埋め立て承認の撤回」。その手段を行使しやすくするための、民意を直接示す手段として、県民投票を求める声があります。しかし、県民投票は意見が分かれてます。

チャートっぽく整理すると
県民投票を
┣する
┃┃
┃いつやる
┃┣今すぐ
┃┣知事選と同時
┃┗必要だが議論を
┣慎重
┗しない(知事がすぐ撤回決断を)

かりゆしグループは県民投票の実施を求めてます。
一方、沖縄県議会の与党の対応は
実施しよう:議会会派おきなわ
有効だが、交通整理ができてない:社民、社大
県民分断のリスクがある:共産
割れてます。これでは進みません。新聞の投書欄でも、県民投票に賛成・反対の意見がいろいろ。
翁長知事の何らかの決断を求める声もありますが、今だと、埋め立て承認撤回、県民投票、いずれにしろオール沖縄内でしこりや火種を残しかねないです。

あと、脱会理由でイデオロギーの話が出たのは大きいです。
最初こそ「イデオロギーよりアイデンティティ」を標榜し、政党・思想の保守や革新の壁を越えて結集しました。
しかし、過去にも何回か書きましたが、翁長知事就任後、オール沖縄内の保守系政治家は次々と議席数を減らしました。翁長知事誕生の原動力のひとつとなった那覇市議会の会派は消滅。さらに2017年衆院選で仲里利信も落選。これでは、従来の基地反対スタンスな革新政党の影響力が大きくなるばかり。
日米安保や自衛隊を容認してる翁長知事ですが、それらに反発してる勢力が支持層内で大きくなると、手足が縛られます。知事自身が那覇市長時代に浦添市と進めてきた那覇軍港の浦添移設(一時期紆余曲折はあったが)も、革新政党は反対してますし。

共同代表だった金秀グループのトップの辞任に続く事態。
かりゆしグループは引き続き「翁長知事支援」とのことですが、金秀サイドや県民投票実施派との絡みで「元祖オール沖縄」vs「本家オール沖縄」の対立が発生という展開も想定できますが、果たして。