あなたに見えてる沖縄は、見たままのものとは限らない
○自民・公明・維新・希望推薦
○オール沖縄の後継者
○あちこちで選挙に出た人
○琉球料理の研究家
○防衛力強化を主張するコンサル
○新潟から来て琉球独立を主張
○若者の参加を訴える会社員
名前が出ただけでも、この7人。さらに多い10人が立候補するのでは、という話が出て、選管も対応に追われた沖縄県知事選。
東京都知事選みたいに、売名行為の舞台になるかと思われました。

ですが、結果は4人。
2002年、2014年と並ぶ最多タイでした。
【届け出順】
佐喜真淳(さきま・あつし)
=前宜野湾市長 自民、公明、維新、希望推薦
玉城デニー(たまき・でにー)
=前衆院議員 政党の推薦はついてないが、オール沖縄勢力が支援
渡口初美(とぐち・はつみ)
=琉球料理研究家 無所属
兼島俊(かねしま・しゅん)
=元会社員 無所属

上記7人中
○あちこちで選挙に出た人
○防衛力強化を主張するコンサル
○新潟から来て琉球独立を主張
は出馬しませんでした。

4人といっても、実質は「佐喜真vs玉城」ですけどね。
どうなるのか。
政策論争そっちのけの、誹謗中傷や知事選と関係のないアピールも飛び交うのかねぇ。

そういえば最近、ここのコメント欄、また沖縄を敵視する輩が来て誹謗中傷の嵐だからね。ブロックかけてもホスト名が変わる頃合いにまた登場のしつこさ。


“沖縄版”統一地方選で、1番の注目選挙となった名護市議選。
定数が1つ減った26議席を争った結果は…

市長派(与党):13
オール沖縄(野党):13

見事に真っ二つとなりました。
改選前は与党13・野党14だったので、野党が議席を1つ減らしてます。
ただし、与党のうち公明党系の2人は“辺野古新基地”に反対しているので、普天間飛行場の代替施設に関しては「賛成・容認11/反対15」となります。

なので、どちらとも受け取れます。
新聞の見出しでも、打ち出しどころに違いが出ました。
沖縄タイムス:与野党同数
琉球新報:辺野古反対が多数

知事選にどう影響するのでしょうか。
また、議長をどちらが出すかで鍔迫り合いになりますね。議長を出した方は採決参加が1人減り多数決で不利になるので(名護は慣例で与党側から議長を出しているようです)。

【ちなみに】
皇太子時代の天皇陛下と皇后陛下が襲撃された「ひめゆりの塔事件」犯行グループのひとり、川野純治は順位こそ下だが再選。


(このネタは2018年9月5日から6日の一部ツイートを元に再構成してます)

2011年か2012年頃からだったかな。那覇市内を中心に活動する「銀の軽自動車の街宣車」がいます。
この「銀の軽自動車の街宣車」といえばネトウヨ的路線の街宣車です。
ginnokei-right201404.jpg
この写真で中央少し右寄りに見える車(2014年4月撮影)
基地反対派や地元メディアを「中国の手先」などと批判し、自民党を持ち上げるのが特徴。2012年頃には“中国共産党支持勢力”になりすますこともありました。翁長知事の就任後はさらにヒートアップ。最近は自民党の党歌を流しながら走ってます。

ですが、なんと「玉城デニーを知事に押し上げましょう」とアピールする別の「銀の軽」が登場しました。

なりすましか?
確かにネトウヨ系銀の軽は「中国共産党支持」になりすましたこともありますが、今回の軽はネトウヨ系銀の軽とは別物でした。
発見翌日に撮影に成功。
ginnokei-left201809.jpg
“見慣れた銀の軽”とは別の車です。車高はこちらが高い。
運転席には年配の女性。
側面には、玉城デニーと城間幹子(那覇市長・10月の市長選に出馬)の並んだポスター。
煽り文句は
「沖縄の心を体現した翁長さんの後継者玉城デニーか、政府自民党の言いなりの佐喜真淳か」
といった感じのものや、翁長前知事の実績アピールなど。

「銀の軽自動車の街宣車」に、オール沖縄版が登場するとはね。
これからは“ネトウヨ系”と“オール沖縄系”で区別しないと。

とはいえ、知事選の告示前です。
喋る内容次第で選挙違反になりかねないよね。


いつでも「実行」できる状況だったものの、翁長知事の死去で知事選の日程が早まり、宙に浮いていた、普天間飛行場の代替施設(辺野古新基地)の建設に伴う埋め立て承認の撤回。
そのまま次の知事が決まるまで先送りという見方もありました。しかし、沖縄県は撤回に踏み切りました。

副知事の記者会見では「あくまで行政手続き。政治的意図はない」と強調していましたが、知事選に向けてあちこちで動いてる時期ですから、影響しますよね。意図はないと言いながら、謝花副知事は会見で玉城デニーに言及してますし。本当に政治的意図がなかったとしても、デニー支持者がこの決定を何らかの形で利用する可能性はあるでしょう。

あるいは、知事選で佐喜真淳が当選した場合に備えて、先回りで手足を縛っておく策。


2018年9月の沖縄は「統一地方選」。
沖縄だけ全国と時期が違う理由とか詳細は沖縄タイムスがわかりやすいまとめを提供しているので、そちらを見ていただくとして…。

ピークとなる9日は、26市町村で議員選挙の投票日となります。
(県内41市町村のうち26というから、いかに“統一”かわかります)

さて、この26市町村の中には、名護市もあります。
「辺野古新基地反対」を掲げた前職が敗れ市長が交代したあとの市議選。改選前は野党(前市長時代の与党)の議席が多いのですが、選挙で勢力図がどうなるか注目されます。

その立候補者一覧を見たら、またいました。

川野純治

熊本出身で、皇太子時代の天皇陛下と皇后陛下が襲撃された「ひめゆりの塔事件」の、犯行グループのひとり。ひめゆりの塔とは別の場所で、皇太子の車列に物を投げて襲撃し逮捕されました。

その後、時を経て名護市議に。現在2期目。3期目を目指してます。

「あんな人が市議とか正気か?」と感じてはや8年。2017年の朝日新聞の記事によると、事件については「若気の至り」と反省している模様です。
ただ、辺野古新基地反対側なので、言動には注意が要るのかな。


2018年の沖縄県知事選は「佐喜真淳vs玉城デニー」

…かと思ってたら、ほかにも候補が出てきちゃったよ。
しかも3人も。 
(念のため五十音順で紹介)

渡口初美(とぐち・はつみ)
1935年生まれの83歳。本職は料理研究家で著書は多い。
1993年から那覇市議を1期、政治経験はあり。
知事選では「老いも若きも幸せに過ごせるまちづくり」を訴える。

南俊輔(みなみ・しゅんすけ)
1984年生まれの33歳。埼玉・飯能出身の営業コンサルタント。
「ミサイルや北朝鮮の脅威から沖縄を守らないと、日本を守れない」という姿勢。普天間の代替施設(辺野古新基地)では姿勢を明確にせず。

山口節生(やまぐち・せつお)
1949年生まれの68歳。佐賀・武雄出身の不動産鑑定業。
あちこちの選挙に出馬(中には告示前に辞退も)してきた、泡沫候補マニアなら知ってる人もいるはず(それでも又吉イエスやマック赤坂程の知名度は?)。
沖縄では「トランプと金正恩を和解させる」と表明。辺野古新基地は反対。

今のところ、名乗りを上げたのは5人。
このまま5人が出馬すれば、沖縄県知事選としては最多になります。
これまでの最多は、2002年と2014年の4人。
2002→稲嶺恵一、吉元政矩、新垣繁信、又吉光雄(又吉イエス)
2014→仲井真弘多、翁長雄志、下地幹郎、喜納昌吉
(この項追記。補足情報感謝)

とはいえ、規模の差はあれど4人の体制がガチで泡沫のいなかった2014年と違い、今回は「事実上の一騎討ち」でしょうね。
それとも、また泡沫級が出てくる?

さて、9月に入り、こんなツイートが流れてきました。
それ、今回ではありません。2014年の話です。しかも出馬は目前になって辞退してます。
確かに当時「独立」「独立したら米軍を撤去させて中国軍の基地を誘致」とは言ったけと、出馬しなかったので。それに出馬したとしても泡沫級。だって、この人のバックにいたとされる屋良朝助も泡沫の人ですから。

デマを潰しておきましょう。


沖縄県知事選の話。

このネタで「4年前と違うことが、また起きてる」と触れた件。
それは…。

かりゆしグループの自主投票

2014年の知事選で翁長知事を生んだ原動力のひとつである、「オール沖縄」に賛同した企業の重要な一角が、特定人物の支持をしない方針を決めました。
既にオール沖縄の実行組織・オール沖縄会議を離脱してますが、それに続く思い切った行動です。

ただ、翻意する可能性もないとはいえません。
オール沖縄側は玉城デニー衆院議員を擁立する方針で、正式な出馬表明に向けて調整段階にあるようです。それと前後して、かりゆし側に玉城支持を働きかけるでしょう。

それでも、かりゆしが自主投票の方針を堅持したら…?

引き続き、展開に要注意。


「候補選定の会議」へのどころか、オール沖縄からの離脱もちらつかせる展開となった、沖縄県議会おきなわ会派の一悶着。
結局、元鞘になりましたね。“オール沖縄”側は、沖縄県知事選挙では玉城デニー衆院議員を擁立する方向になってます。

分裂するかに見えた情勢が元鞘になった背景には、おきなわ会派が支持者からえらく批判されたのもあるらしい。
支持者がおきなわ会派を批判するのも、理解できます。
ただでさえ緊急事態かつ候補者選定で出遅れてるのに、さらに足を引っ張りかねない展開は、手続きの正統性などが理由であっても「何をしてるんだ!」となるでしょうね。

ただ、第三者的立場から見ると、候補者の議論で名前が挙がらなかった人物が、故人の「音声」発見で浮上して一気にそこに向かうって、ちょっとひっかかりますね。
翁長さんサイドが「遺言ではない」「指名ではない」としているのに、その音声でもって選考を白紙に戻し、音声の中で出た人物に絞って選考するのは、まさに遺言・指名として扱ってますよね。
会議で挙がった人と、翁長前知事の生前の録音で浮上した人とを、同じフィールドに乗せて議論し選ぶのなら、まだわかるんですけどね。オール沖縄側で後継に浮上した人の中で、玉城議員なら「まだ戦える」だけに。選考過程で違和感を残したかもしれません。

早速、オール沖縄側は支持をまとめようと動いてます。小沢一郎と金秀のトップが知事選に向けて会談した模様。

ですが、4年前と違うことが、また起きてるんですよね。


翁長支持者・オール沖縄側の候補者選考がざわついている、沖縄県知事選挙。

一方で、自民・公明側(+維新)は、安里繁信の出馬辞退が正式に決まり、佐喜真淳に一本化。保守分裂が回避された形となりました。

安里陣営の出馬表明で、沖縄の政界がざわつくことになったあの選挙事務所。
asatojimusyo20180820.jpg
自民党側に「引き渡す」ことになったようです。
見事に元鞘。


沖縄県知事選挙の話が続いてますが、また波乱要素が出たので、4日連続でいかせていただきます。

【いままでのあらすじ】
翁長知事の急逝で後継選定に戸惑いそうだった、“オール沖縄”をはじめとする翁長支持の陣営ですが、死去数日前の音声(シークレットボイス、ラストメッセージ)で後継者に2人の名前を挙げ、そのうちの1人、玉城デニー衆院議員が前向きな動きを見せました。先に出馬へ動いた自民・公明・維新陣営の佐喜真淳(前宜野湾市長)と一騎討ちか?

それがですね、その翁長陣営がまとまるかに見えたシークレットボイスをめぐり、波乱が発生しました。

翁長支持でオール沖縄の一員でもある、県議会会派「おきなわ」が、その翁長知事の声を直接聞かせてほしいと要求したところ、音声を聞いたという県議会の新里米吉議長が開示を拒否。
音声データに嫌疑があるとして、音声が開示されるまで、後継候補の選考会議(いわゆる「調整会議」)への参加見送りを決めたほか、今後の選考会議からの離脱、さらには“オール沖縄”からの離脱も示唆しました。

早速「内ゲバか」といった反応がありますね。オール沖縄内には旧来な左の政党がいるだけに。
ただ、即分裂かというと、わかりませんよ。保守側で佐喜真サイドと安里サイドに割れそうだったのが、佐喜真で一本化の事例があるだけに、結局元鞘ということもあり得ます。おきなわ会派も「デニーはNG」ではなく、「秘密裏はよくない」「確認作業が必要」としてますし。
あるいは、玉虫色の決着で元鞘に見せかけて、ゴタゴタを利用してデニー議員の名前を広める芝居を打ってる可能性も。

[翁長知事“ラストメッセージ”をめぐる火種、あるいは玉虫色決着か芝居か]の続きを読む
最初否定はしたけど、“遺言”の力は大きいようです。

急遽実施となった沖縄県知事選。翁長知事の“シークレットボイス(あるいはラストメッセージ)”で後継者として指名されたうちの1人、衆院議員の玉城デニーが出馬に前向きです。
後援会や小沢一郎への説明や協議を経て、出るのではないかという様相です。

これで後継候補が決まるとすれば、オール沖縄側にとってはチャンスとなる可能性があります。
なぜなら、玉城議員は“風”次第では勝てるからです。

[“風”が味方してきた玉城議員、知事選に出馬するとしたら]の続きを読む
“オール沖縄”は翁長さんの後継をどうするのか。

「翁長知事の遺言音声」が出てきましたね。その中で後継者に指名されたのは
呉屋守將(金秀グループ会長)
玉城デニー(衆院議員・自由党)

後継候補にこの2人を選んだことについては、「それなりに考えたな」という感じです。
共産党、社民党、社大党では既存の基地反対派の色がついていて支持が得られない。幅広く支持を得られる、かつ知名度がある人なら…と考えてここに至ったのでしょう。
もっとも、玉城議員は既存革新政党とは一線を画していたとはいえ、旧民主党時代から今に至るまでの言動で、辺野古以外でも「基地反対色」がついてしまってるのがね。

これで、県政与党・オール沖縄側の候補選びが、ほぼ白紙になりました。あの翁長さんが指名したとなれば、選ぶ側は無視できないでしょう。
しかし、報道では現時点では2人とも出馬を否定している模様。
呉屋会長は翁長支持ではあるものの、“オール沖縄”の実行組織・オール沖縄会議から離脱しています。
玉城議員が出馬となれば議員辞職なので、沖縄3区に誰が出るかを巡りオール沖縄内で一悶着にもなりかねないです。また自由党の議席が1つ減るので、党としては政党助成金がもらえるかもらえないかの瀬戸際に。

とはいえ、“シークレットボイス(ラストメッセージ)”のインパクトは大きく、オール沖縄支持者からは「遺志を尊重しろ」という声が上がるのは、ほぼ確実(支持者の中では翁長さんを神格化する言動が既にみられるからね)。

週明けから、またせわしくなるね。


翁長知事の急逝で、9月30日投開票に繰り上がった沖縄県知事選。

一時分裂含みか?とみられた野党(自民、公明)側は、宜野湾市の佐喜真淳市長でほぼまとまり、市長も辞職しました。

さて、与党(共産、社民など…いわゆるオール沖縄)はどうするか。
膵臓がん公表後も「もしもの時」に備えた人選を模索する動きがみられず、とうとう「Xデイ」が来てしまいました。

死去以後、いろんな人が候補に浮上してます。
18日朝までの分で、おさらい。

○呉屋守將(金秀グループ総帥)
革新も保守もまとめて、という点では看板になりうるポテンシャルはある。ただしオール沖縄会議を離脱しており、本人は出馬に否定的。

○城間幹子(那覇市長)
翁長知事が那覇市長の頃から支え、後任として市長になった。ただし10月投開票の市長選への出馬を既に表明しており、オール沖縄側がかわりの人を出せるのか。それに本人も否定調。

○稲嶺進(前名護市長)
名護市長選で敗れてフリーなので、出馬への物理的ハードルは小さい。とはいえ負けから日が浅く、市長在任中の「基地反対」以外のイメージが乏しく、幅広く支持を得るには難点。

○糸数慶子(参院議員)
知事選は2006年に出馬したことがあるが、敗れている。また、ガチガチの従来型な“基地反対派”革新系なので、オール沖縄からさらに保守寄り系が離れる可能性が大きい。

○謝花喜一郎(副知事)
知事公室長時代から翁長知事を支えており、行政サイドなのでイデオロギーの色も薄い。知名度は皆無ではないが、選挙経験なしなので、出馬の際は充実したサポートがないと苦戦しそう。

○赤嶺昇(沖縄県議)
18日の新聞で浮上。本人は指名があればやる気の模様。共産党でも社民党でも社大党でもない、県議会会派「おきなわ」なので、党派色を薄くできる目算があるのか?


実は、8月11日。「県民大会」というイベントに潜入してました。
基地反対勢力が実施する抗議集会の中でも、特に大規模なものを県民大会と称しています。
今回は普天間基地(普天間飛行場)の代替施設(辺野古新基地)の工事で、埋立の土砂投入が目前になったということで、いわゆる“オール沖縄”の中心組織・オール沖縄会議が主導しました。

しかし、今回は開催決定から本番までの間に、情勢が激しく動きました。
決定当時、翁長知事は「最終手段」である埋め承認の撤回を示しておらず、代替施設建設のために申請された希少サンゴの移植を許可したこともあって、一部の反対派の矛先が知事に向かっていました。
ですが、埋め立て承認の撤回に向けた行政手続きの着手を表明し反対派は歓喜モード。
いよいよ撤回へ全面応援…という局面で、肝心要の翁長知事の死去。
「怒り→歓喜→応援→追悼」と、目まぐるしい展開。

数日前にTwitterで簡易レポを出したので、ここでまとめておきましょう(再編集版)。
なお、身元特定を避けるため写真は撮ってません(賛同する極左過激派や大会をアジる行動右翼もいるので、何されるかわからん)。

[県民大会に見えた翁長知事の神格化と「県民大会のデフレ」]の続きを読む
翁長知事の死去に関連して、ひとくちメモ。

亡くなる約3時間前、8日16時3分、琉球新報が「翁長知事が辞職へ」と一報。号
外も出しました。
しかし、それは誤報となりました。
先の記事の中でも触れられていた、17時からの謝花副知事の会見で否定されました。ただ、謝花副知事の会見の記事では「関係者への取材では公務復帰は難しく、辞職する見通し」と記述、うーん、辞職と書かなかった沖縄タイムスとはまるで違う。

そして、18時43分。

結局、新報は「辞職へ」と「死去」、短時間で2つの号外を出すことに。

やっちゃってる。


2018年8月8日、17時。
緊急記者会見で「翁長知事の意識が混濁状態」。
辞任はせず副知事を職務代理としたとはいえ、膵臓で見つかったがんが肝臓に転移したと聞いて「これはやばいか」と思いましたね。

しかし、その後が急でした。

2018年8月8日
翁長雄志 永眠

kencho-hanki20180809.jpg
翌日の8月9日。
県庁では国旗と県旗が半旗で掲揚されてました。

沖縄で現役の知事が任期中に死去するのは、復帰後では初。
1945年から72年の米軍統治期間の「県知事に相当する職」では、琉球政府の比嘉秀平主席。
廃藩置県から旧憲法時代の県令・官選知事では、沖縄戦の最中に知事だった島田叡知事が“消息不明”となってます。

膵臓がんの公表以降、公の場に出る毎に痩せ細り、やつれていくんで、辺野古の件で意見が異なるとはいえ、心配でしたね。
せめて任期は全うしてほしかった。お悔やみ申し上げます。

さて、意見が違う“敵側”とはいえ、訃報に接した時に大人の対応ができない人が目につきますね、最近は。
翁長知事が亡くなる前日、津川雅彦さんが死去しましたが、「安倍と親しい云々」とか右翼的言動をもって津川さんを叩いてた人が、翁長知事の訃報に対して故人を称賛してる例を、ネット上で結構見ました。
逆パターンも。翁長知事の訃報に「ざまあみろ」など叩いてた人が、津川さんの訃報には大人な反応をしていたり。

あのな、人としてどうよ。

※翁長知事の死去を受けた、政治マターやその他諸々は別のネタで。


11月予定の沖縄県知事選で、知事の座を狙う野党(沖縄では自民党と公明党)側…というか保守陣営。
自民党の選考委員会は宜野湾市の佐喜真淳市長に要請した一方、選考過程が不透明として独自に出馬表明をした安里繁信。
しかも安里陣営が
asatojimusyo20180706-01.jpg
ここ数年で自民党が選挙事務所として使っていたビルの部屋を借りて選挙事務所を立ち上げるという、沖縄の政界を「ざわ…ざわ…」させるアクションを起こしてました。

7月の末に、佐喜真市長は知事選への出馬要請を受諾しました。
しかし、このニュースと同時に「一本化へ調整」という話も出てきました。
そして、佐喜真市長に一本化する方向だとか。

安里陣営も、割れることは望んでないようです。
しかし、着地点をどうするかですね。
8月1日に「佐喜真氏に一本化へ」とニュースが出て以降、表立った動きが見えていません。おそらく、安里支持者への説得や政策のすり合わせをしているのでしょうか。


知事に残されていた「最後のカード」を切ることになりました。
普天間飛行場のキャンプ・シュワブへの移設統合(またの名を辺野古新基地)に反対する、沖縄県の翁長知事は、基地建設のための埋め立て承認の「撤回」に踏み切りました。
現在は撤回に向けた前の段階、事業者からの「聴聞」に入る準備を始めたところです。今回だと事業者にあたるのは沖縄防衛局。
正式に撤回となるのは、聴聞のあとです。

埋め立ての承認は仲井真弘多前知事の時代に出されました。
翁長知事は、基地建設の根拠となったこの許可を無にしようとして、埋め立て許可の「取り消し」をしました。が、政府との裁判の末、最高裁で「取り消しは違法」の判決が確定、取り消しの手段は使えなくなりました。

建設を阻むために残された方法はいくつかありました。
しかし、稀少サンゴの採捕・移植など細かい方法ではこれといった手を使わず、基地反対派の矛先が知事に向きました。
そこで「取り消し」に近い大きな手段が「埋め立て許可の撤回」。
知事は撤回をすると表明しましたが、それから1年が過ぎても撤回への作業に着手せず、埋め立てに向け護岸の工事が進み、8月には土砂の投入。反対派の中には苛立ちがみられました。

7月16日の週には
suwarikomi20180717kenchomae.jpg
「さっさと撤回しろ」といわんばかりに、月曜から金曜まで県庁前で座り込みアピールがありました。

土砂投入までひと月を切った段階での、撤回に向けた行政手続きの着手。
工事を止めるのであれば、もっと早い段階でもできそうに見えますが、なぜ今まで引っ張ったのか。

[この時期の「埋め立て承認撤回」は知事選狙いにも読めるが]の続きを読む
選挙での、いわゆる「泡沫候補」。
しかし、泡沫候補の中には、当選までいかなくとも一定の注目を集める人もいたりします。

そんな人物のひとりが、帰らぬ人となりました。
又吉光雄。
通称の「又吉イエス」の方がわかるか。

「唯一神」やイエス・キリストの生まれ変わりを自称し、対立候補への「腹を切って死ぬべき」「地獄の業火に投げ込む」など過激な発言や風変わりな政策が揶揄されましたが、人となりは紳士的だったとか。

そのような「愛すべき泡沫候補」感は、沖縄時代はあまりなかったような。
又吉さんの死去を受けて沖縄タイムスが出した記事では、沖縄時代は完全に泡沫扱いだった感じ。
宜野湾にあった家?(58沿いのニトリの隣)には長文のボードがあって、そこにも腹切れだの地獄の業火だの。触れてはいけないタイプの変人に思われていたかもしれないね。又吉さんが選挙に出馬するようになった1990年代後半の沖縄って、普天間飛行場を辺野古のキャンプ・シュワブに移設統合する話が出て、政治的にホットだったからね。
プロレスで言うと、オカダと内藤の試合にストーカー市川が乱入するようなものかな。

東京に行ってから、注目されるようになったのかな。政策や思想の評価はともかく、本人が真剣なのに対して、ネタとして消費される一面もあっただろうけど。

あの世でイエス本人と遭遇してるかな?


参議院の定数が6人増えます。改正案が可決されました。
前回の参院選でできた「鳥取+島根」「徳島+高知」の県を越えた選挙区、いわゆる合区の救済的な意味合いですが、自民党に有利な改正では?など批判の声があります。

議員の選出という重要なルールの改正な割には急いでる、拙速な感じがしますね。ただ、参院選は3年に1回なのだし、国政選挙のたびに「1票の格差」で裁判を起こすグループがいて、その判決を受けて…となると、一筋縄ではいかない面もあるよね(ここ約1年野党がもりかけに時間を割き過ぎたのは脇に置いても)。

でも、参議院の選挙に関しては、もっと別の視点で考える必要があるのではないでしょうか。
過去にも書いたけど、参院選で1票の格差を是正しようと突き詰めていくと、議員を出せない県が出かねません。合区はその前兆。一方の院とはいえ、国会に議員を出せない県が発生するのは、民主主義としても疑問では?

衆議院と参議院の役割を再確認し、その上で、議員の数が多く解散もあり民意の反映に直結しやすい衆議院は1票の格差の是正に取り組むが、参議院は1票の格差にこだわらない方式を確立させる、という策もあるのではないでしょうか。
あるいは、議員の半数を3年違いで改選するという参議院の特性を利用して、合区の地域では「今回の選挙区選挙は鳥取で実施、次回は島根で実施」のような割り振り制度にするとか(これも合区が2県だからできることで、今後3県以上の合区が登場したら無理だよね)。

議席数とか1票の格差よりも、見るべきところがあるな。