あなたに見えてる沖縄は、見たままのものとは限らない
選抜高校野球は大阪桐蔭の優勝で幕を閉じました。
一方、沖縄県内の春の大会では、下克上が発生しました。

初優勝、未来高校沖縄

県内でも「そんな高校あったか?」と思う人がいそうなので紹介。
沖縄で専門学校を複数運営するKBC学園グループの高校。通称「KBC未来沖縄」。興南や沖尚と同じような私学です。開校は11年前、野球部の創部は2015年と新しい高校です。

そこがね、創部4年で。しかも決勝の相手は興南。
ただし、強さの片鱗はありました。県内大会ではたまに16強や8強に顔を出すほか、2016年には沖縄県内の1年生大会で優勝。監督も沖縄水産や那覇商業を甲子園に導いた実績のある神山昂。結構ガチ。

さて、春は九州地区の大会があり、春の県大会優勝校は九州大会に出場します。
2018年の春の九州大会は福岡で開催。
ということは…
KBCがKBCの本拠地に乗り込むというw

【補足】
沖縄のKBC→専門学校
福岡のKBC→九州朝日放送(TV1ch/ラジオ1413kHz)




この結果のシナリオ、小説雑誌の編集部に持ち込んだら、没にされるな。

沖縄で開催された日本プロゴルフ選手権。宮里優作が優勝。
お見事です。
聖志、優作、藍の宮里3兄妹のうち、優作は地元開催大会で優勝してなかったから、ひとしおでしょうね。しかも中日クラウンズに続く連勝かつメジャータイトル。

選手会長の重責もある中、プレーでも示してくれました。


天皇杯サッカーの都道府県代表決定戦が4月って、慣れないねぇ。
沖縄では4月9日にやりました。

タイムス杯沖縄県選手権(天皇杯沖縄県予選)決勝
FC琉球-海邦銀行SC@沖縄県総
琉球 6-1 海銀
(前半4-1、後半2-0)

先制は海銀でしたが、やはり力の差が出ましたね。
個人的には高原直泰率いる沖縄SVとの沖縄サッカー頂上バトルも見てみたかったよ
うな。

で、天皇杯初戦、あのバリィさんのとこ?


昭和薬科が沖水に勝つ
3回戦終了時点でシード校が消える
…と、完全に荒れ模様の高校野球沖縄大会。

9日の3回戦で、ルール上仕方ないとはいえ“悲劇”が発生しました。
舞台はセルスタでの浦添商業-小禄。
7回終了時点で
浦商 200 110 3|7
小禄 000 710 0|8
小禄が4回に一挙7点で逆転、その後浦添商業が1点差まで追い上げました。

そして8回表
浦商 200 110 32|9
小禄 000 710 0 |8
浦添商業が逆転に成功し8回裏の小禄の攻撃…しかし、無死1塁の時点で降雨中断。同じ会場の第1試合が延長13回までいったため、第3試合のこのカードは中断時で19時台。どうなる?

雨はやまない。
そして、規定による降雨コールドゲームで成立。
8回は小禄の攻撃が終わってない状態なので無効、7回までのスコアで結果となり
浦商 200 110 3|7
小禄 000 710 0|8
小禄の勝ち。浦添商業の逆転は幻となりました。

確かに両方の攻撃やって終わらないと、そのイニングの得点はカウントできんし、大会規定上そうなるものではある。
ただ、逆転を「なかったこと」にされた浦添商業側にとっては、いくら規定とはいえあまりにも酷いバッドエンド。せめて8回終わるまではやるとか、7回終了時点でコールドできなかったかとは思いますね。7回終了時コールドなら負けでもまだ割り切れる。

ただ、現地にはいなかったので、8回中断以降の雨が試合続行不可能な程のものだったかはわからないですね。

世の中「理不尽」なものは数あれど、これ程の理不尽を経験させられた浦添商業関係者の心中はいかに。

昨シーズンに初のプレーオフ進出という結果を残した琉球コラソン。
2015-16のハンドボールシーズン開幕です。

シーズン序盤の戦いぶりはどうか。
(14日)vs豊田合成@東京・墨田区総合
琉球 27-25 豊合
(15日)vsトヨタ紡績九州@山梨・緑ヶ丘
琉球 36-29 紡績
(21日)vs北陸電力@浦添
琉球 28-27 北陸
(22日)vsトヨタ車体@浦添
琉球 22-27 車体

3勝1敗か。まずまずのようです。
でも、大崎電気や大同特殊鋼との対戦がまだです。これからが肝心。

2015年11月、ここ「沖縄発・何でもあり」は開設10周年。
10年ひと昔企画、今回は沖縄のスポーツ編。

まずは何といっても、開設時から追っている、FC琉球。
ここができた頃は、ちょうど九州リーグから全国舞台のJFLへ、というところでした。
ところが、JFLに行ってからは苦難の連続。成績不振、経営不振、さらに経営をめぐるトラブル。
成績が振るわない間に“新興勢力”に観客を奪われ、さらに悪循環。
それでもしぶとく乗り越え、3部リーグ新設という流れに乗って、ついに「Jリーグ」の一員となりました。
じょーとースタジアムも、泡瀬の県総改修という形で実現しました。
しかし成績はなかなかぱっとせず、観客動員もJFL初年度は平均3,000人台だったのが、今ではだいたい3桁。
まだ困難は多い。でも、好機で得たものを活かさなければ。

それと、元FC琉球の選手で大きな飛躍をした人を忘れてはいけません。
榊原・トルシエ体制最初の年に来た、GKのライス・エンボリ。
あれから時を経て、アルジェリア代表としてワールドカップの舞台に立ちました。

一方、バスケで全国に挑む動きが出ました。琉球ゴールデンキングス。
最初のシーズンは西地区最下位でしたが、翌シーズンはなんと優勝。いっときのサクセスストーリーではなく、以後も優勝争いの常連で、リーグ制覇3回。観客動員も文句なし。
男子トップリーグ統合で、bjリーグとしては最後のシーズン。未来につなげる結果を残せるか。

最初は「FC琉球のハンドボール部門」として登場、ほどなく分離した琉球コラソン。
実業団多数の日本リーグで、クラブとして挑み、ついにプレーオフに進出するまでになりました。
もともとハンドどころで、小学校から高校までで全国制覇の実績もある沖縄ですが、「高校から先」の受け皿に乏しいのと、ハンドどころといっても浦添市中心のピンポイント状態が課題でした。しかし受け皿ができ、浦添以外の学校も健闘するようになってます。国内では地味なハンドボールの裾野を広げる、モデルケースになろうというのは、大げさでしょうか。

[[何でもあり10周年]沖縄から挑む・スポーツこの10年]の続きを読む
「ハム名護キャンプ撤退か?」という話が出たが、どうやらこういうことのようです。

「前半アメリカ(アリゾナ州が候補)、後半名護」
「名護の球場改修が終わるまでは、2軍キャンプの国頭を使用」

東京本拠地時代の1979年にスタート、「キャンプ地沖縄」のはしりとなりました。
北海道日本ハムとなってからも継続してます。

しかし、球場の老朽化という課題が。
交通・公共インフラの老朽化対策がいわれる昨今ですが、ここにも。
2015年時点で、名護以外に沖縄でプロ野球のキャンプ地となってるのは、1軍基準で宜野座(阪神)、沖縄市(広島)、北谷(中日)、宜野湾(横浜)、浦添(ヤクルト)、那覇(巨人)、久米島(楽天)、石垣(千葉ロッテ)。
このうち那覇と沖縄市は最近の建て替え。浦添は比較的新しい方。
早急に何とかせないかんのは宜野湾ですね。スコアボードがバックスクリーンの横(!)にある、かつてのナゴヤ球場状態もさることながら、やばい。

このほか2軍や韓国のプロ野球チームが来る球場もあるだけに、各球場のある自治体の担当者は、老朽化が深刻になる前に補修スケジュールとか考える方がいいでしょうね。

[余談]
名護って辺野古で反発してて補助金削られてるとこあるじゃん。球場の改修なり建て替えなりの予算はどうするのかね。
ふるさと納税だと納税分の使い道は名護市次第だし、何より今の名護へのふるさと納税は反辺野古基地運動の一面を帯びてるのがなあ(実際反基地団体が煽ってる)。
カープの“樽募金”みたく新球場目的の募金をやれば、北海道のファイターズファンも参加しやすいかも。

日本のハンドボールの歴史に名を残した、琉球コラソンのプレーオフ進出。
本番の相手は、リーグ戦全勝の大崎電気。そりゃあ一筋縄ではいきませんよ。

コラソン 27-31 大崎電気
(前半13-15、後半14-16)

しかし、引き離されまいと必死の戦いは、初めてハンドボールを見る人を引き込むだろう魅力があったし、大崎もあっぱれです。

ところが、優勝したのは大同特殊鋼。あれ?
まあプレーオフだからこそなんだけどね。

日本ではプロリーグがある野球、サッカー、バスケ以外の団体球技は、所謂「実業団」の企業チームが牽引役となってきました。ただし近年は景気低迷の影響で休部・廃部・リーグ撤退を余儀なくされる事態もみられます。
一方で企業チームをクラブチームに転換して生き残りを図るところもあります。

さて、ここで取り上げますのは、琉球コラソン。
2008年にJHL(男子)に参入した、沖縄のハンドボールのチームです。実業団のようなバックボーンのないクラブチーム。しかし男子のハンドのリーグは実業団だらけ(かつてはHC東京がいたが、コラソン参入時には撤退)。初年度は散々な成績。経営面でもほかより厳しい状態でした。

それでもコラソンは地道な努力を積み重ね、ここ数年はプレーオフ進出を争うまでになりました。
2014-15シーズン終盤も、4位コラソン、5位湧永製薬、6位トヨタ車体が僅差で、プレーオフ残り1枠を争ってました。

そして皆さん、いよいよ今日の「その時」がやってまいります。
2015年(平成27年)3月7日です。

(某番組風に)

[その時日本のハンドの歴史が動いた(大袈裟)]の続きを読む
久々のハンドボールネタ。琉球コラソンでござい候。
実業団だらけの男子日本リーグの中で、クラブチームとして奮闘するコラソン(女子のリーグは既に広島メイプルレッズがいる)。プレーオフを狙えるまでの力もつけてきました。

2014-15シーズン、なんと2月下旬時点で4位。大崎電気、トヨタ車体、大同特殊鋼が進出を決めてるのであと1枠。
2月28日の試合に勝つとプレーオフ進出の大一番。

2014-15JHL男子
琉球コラソンvs大同特殊鋼@沖縄県立武道館
琉球 20-25 大同

うーん、地元で決められず。
5位湧永製薬、6位トヨタ東日本と僅差で競ってるだけに、決めたかったけどなあ。
アウェイでのレギュラー最終戦、相手の豊田合成は順位こそ下だけど油断大敵。

所謂「侍ジャパン」としては初めて、沖縄出身選手にお声がかかりました。
中日の変則右腕、又吉克樹。
シーズン直前の遠征で各球団が主力を回避した面もあるとはいえ、快挙ですわ。

新垣や大嶺、東浜など高校や大学で華々しい活躍がなくても、ここまでやれるのもお見事。

開催から過ぎたしもういいかなと思ったけど、とりあえず見ただけ記録。NAHAマラソンコスプレ2014。

○よー出るよー出るよー出るよー出る
妖怪ウォッチ関連多数。頭だけもいれば「リアルジバニャン」までw

○コスプレもありのまま
アナ雪関連もいろいろ。

○いつもの
ピカチュウや宮古島まもる君もいました。

○集団
マリオ・ルイージ集団は色からして目立つ。
1週間早いブルーインパルスw(那覇基地エアーフェスタは14日)
キキ(魔女の宅急便)の集団、よく見たら1人だけ「ダメよ~ダメダメ」

○走る缶
SPAMのポークとアサヒスーパードライは確認。

○どうしてこうなった
2014年のMVPは
「頭はたい焼きで首から下は涼宮ハルヒ」
なぜその組み合わせ?w

もうひとつMVP。
タイガーマスクは以前からいるし珍しいものではないけど
「新日本プロレスTシャツも揃えたタイガーマスク集団」が登場w
マシン軍団や魔界倶楽部じゃないんだからw

12月の第1日曜日。「見る」マラソンファンは福岡国際マラソンに注目する人が多いでしょうが、「走る」マラソンファンならNAHAマラソンでしょう。
「競技」の福岡と違いNAHAは市民マラソン。大会記録も2時間20分台。

そこに、日本代表クラスのランナーが招待参戦しました。
公務員ランナー・川内優輝。

そらもうレースは独走。タイムは2時間13分43秒。大会記録を10分近く更新です。

2時間13分?
男子で日本国内はおろか世界トップクラスは2時間10分切るのが当たり前、世界記録は2時間2分という御時世で、日本トップクラスの選手が2時間10分を切れないコース。

選手のコンディションや気象条件なども絡むので単純比較はできませんが、NAHAマラソンのコースはそんなにハードなのでしょうか。
世界トップクラスの選手がNAHAマラソンのコースで2時間10分を切れるか見てみたいけど、開催日が福岡国際と被ってる限り無理かな。

興南甲子園春夏連覇時の投手なのに、ドラフトではさほど注目されなかった島袋洋奨。
ここ1~2年調子よくなかったからねえ。指名されないかもと思ったよ。

それが、ソフトバンク5巡目指名。

よかったなー。

そう来るかアギーレ。
10月ジャマイカ戦とブラジル戦の日本代表に、名古屋から田口泰士が追加招集されました。

2006年の我那覇和樹(当時川崎、現讃岐)以来の、沖縄から2人目のA代表です。
沖縄出身で今A代表に近いのは赤嶺(仙台)と思ってたけど、追加が吉田のかわりというからなあ。田口はDFじゃなくてMFだけど、使いどころがあると見てのことでしょう。

招集決定直後のリーグ戦でもいいとこ見せた田口。
まずは本番出場を

真夏開催の是非などいろいろ意見や批評のある高校野球ですが、それとは別で取り上げとくべき案件。

今回の沖縄代表、沖縄尚学は春2回優勝(1999年、2008年)してますが、意外なことに夏は初戦突破止まりでした。
2回戦から登場の沖尚、二松学舎との3回戦で…

サヨナラ勝ち8強入り

ようやくです。前身の沖縄高校時代、元広島の安仁屋宗八がエースだった1962年初出場以来ですから。
しかも最後はこの日ノーヒットの4番安里が左中間深くサヨナラタイムリー。
なんJ的に言うと「サンキューアッサ」でしょうか。

沖縄の経済活動が鈍化する時間帯がまだ発生しますw
ビジネスの際は御注意をw

久々のハンドボールの話。

高校総体で興南が全国2連覇したんですが、その決勝のニュースで「スカイプレーからのスカイプレー」な映像を見たんですよ。

ハンドではゴール前にフィールドプレイヤーが入れないエリアがあって、そのエリア上で飛んでパスをもらいシュートする「スカイプレー」があります。バスケでいうアリウープみたいなものかな。
それがなんと、パスをもらってスカイプレーいくかと思った選手が、逆サイドでジャンプした選手にパス、そこからのシュートで点取ったんですよ。

いいもん見させてもらいました。

ここでは少ない部類のプロ野球ネタ。
しかし、これは取り上げないわけには。

横浜DeNAベイスターズのドラ3嶺井
21日の西武戦、プロ初安打がサヨナラタイムリー

やるじゃないですか。しかもスコアがある8-7。
ドラマの「ルーズヴェルト・ゲーム」最終回目前にリアルルーズヴェルトゲームw

2013年・平成25年まとめ4回目
沖縄のスポーツに関するあれこれ。

まずはね、何と言ってもFC琉球ですよ。苦節11年、「3部新設」の好機に乗じてついにJリーグ入り。
好機があったとはいえ、やはりこれまで(特に榊原体制~新会社)の地道な努力があってこそ。JFL最後の年、成績こそぱっとしなかったが、これで終わりじゃない。

宮里3兄弟でただ1人、プロで優勝と無縁だった宮里優作。ようやくその時が来ました。

前シーズンはプレーオフ進出あと少しの所まで行ったコラソン。
2013-14シーズンは開始時から主力を負傷で欠く厳しい戦いだが、日本代表の棚原が加入。まだ可能性は残ってる。

突然の幕切れで2012-13シーズンが終わったキングス。
果たして今季は…って早速やるじゃないか。

今年、沖縄のスポーツで妙に熱かったのは高校野球。
春の県大会、まさかの伏兵・北山初優勝。エースはドラフトで巨人5巡目指名もされました。
秋の県大会、沖尚を下して初優勝したのは…美里工業。この2校、秋の九州大会でも頂上決戦。
九州を制した沖尚は明治神宮大会へ…って、ここで奇跡が生まれました。

「0-8からの逆転優勝」

沖縄のゴルフへの注目度を一気に引き上げた宮里3兄弟(男2女1なので「3きょうだい」の表記も)。その中でプロで無冠だったのが、次男の宮里優作。

ついに、優勝しました。
国内男子ツアー最終戦、日本シリーズJTカップ。

プロデビューから12年、長かった。
よくやりました。最終日18Hのチップインは圧巻。
しかし、この1勝は達成と同時に始まり。聖志や藍に負けじと奮起してほしいです。