あなたに見えてる沖縄は、見たままのものとは限らない
那覇ハーリーの巡視船一般公開。2018年は「りゅうきゅう」
りゅうきゅうはヘリコプターを1機搭載できます。

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そのヘリがこれ。
アメリカのシコルスキー製「S-76D」。

もちろん、任務に必要な装備を追加してます。
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前方監視カメラ。

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右側には要救助者の吊り上げなどに使う装置。ホイストとも言います。
機体へ固定する部分が意外と細い。

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左側はエンジンカバーをオープン。

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後方から。
船の格納庫に収納する時は、メインローターを畳みます。

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こいつのメインローター、下の面は黒だけど、上は赤と白の模様だね。


那覇ハーリーの巡視船一般公開。
2018年は「りゅうきゅう」

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操舵室左側から前を見る。
前にいるのは、琉球海運の貨物船「かりゆし」。

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操舵室内。

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操舵室内から正面。手前の箱は20mmバルカン機銃。

[巡視船りゅうきゅうin那覇ハーリー2018(その2)]の続きを読む
海上保安庁の巡視船一般公開が戻ってきた那覇ハーリー。
2018年は

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沖縄担当・第11管区で最大の「りゅうきゅう」が登場です。

【概要】
巡視船りゅうきゅう(PLH-09)
総トン数:3100t 全長:105m
最大速力:23ノット
2000年の就役以降、沖縄一筋。第11管区本部で初にして最新のヘリを搭載できる巡視船です。

[巡視船りゅうきゅうin那覇ハーリー2018]の続きを読む
2018年のホワイトビーチフェスティバル。
まだ出してないもの、出しちゃいましょう。

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いきなりバーガーw
これは海軍の出店のやつ。買った状態は肉とバンズだけで、レタス、トマト、玉ねぎ、ケチャップ、マヨネーズはお好みで…なタイプ。
去年は「支払いは米ドルまたはクレジットカード」だったんですが、今回は円OK。

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オスプレイは人気者。

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自衛隊も登場。87式偵察警戒車のほか、03式地対空誘導弾も来てました。

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展示ではありませんが、掃海艇「くろしま」
見張り役?の自衛官も「外側写真撮っていいよ」w

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ボノム・リシャールをバックに、ジェットスキーが走る。

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ボノム・リシャールの全体図。
これ、先にTwitterで公開したら、FNNプライムの「週刊安全保障」で採用されました。


4月14・15日開催のホワイトビーチフェスティバル。
艦船以外も見どころ。

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攻撃ヘリのAH-1Z。
実物を見るのは初めてだったりする。だって最近普天間フライトラインフェア行けてないし。

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海兵隊で従来使っていたAH-1Wの後継。
AH-1シリーズの愛称は「コブラ」ですが、このZ型は「ヴァイパー(Viper)」という愛称もあります。と言うか、だいたいZはヴァイパーと呼ばれます。

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特徴的な形状の排気口。
奥の人だかりは、操縦席体験の行列。2017年に伊計島、2018年に読谷と渡名喜島で同型機の不時着(予防着陸)があって、嫌う人もいるかと思うが、そんな感じはどこへやら。

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機首の20mm3連バルカン銃とセンサー。
センサーの窓は保護のため内側に回してます。

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側面の武器。
穴だらけの円筒はロケット弾ポッド。その隣は対戦車ミサイルを搭載するランチャー。

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エンジンカバーのエンブレム。
骸骨や拳銃はイメージしやすいが、トランプのエース4枚とはこれいかに。


4月のホワイトビーチフェスティバルから。

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アメリカ陸軍が持ち込んで展示した、パトリオットPAC-3。
弾道ミサイルを迎撃します。
所属部隊は第1防空砲兵連隊第1大隊(1-1防空大隊)。

さて、ホワイトビーチでパトリオットというと…
2017年のフェスティバルで展示された、同じ部隊のこれ。
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開催直後にTwitterで「何だこれは?」と話題になりました。

そこで、案内役の兵士にこの写真を見せて聞きました。
「Last year Festival displayed. What is this?」

こたえ:「MSE」

やっぱり、PAC-3の改良型・MSEでした。


本国帰還前の“さよなら興行”?
アメリカ海軍強襲揚陸艦「ボノム・リシャール」一般公開
@ホワイトビーチフェスティバル

強襲揚陸艦は、任務・作戦時は様々な飛行機(主にヘリ)を搭載します。
MV-22、CH-53E、UH-1Y、AH-1Z、AV-8B、F-35B…
ただ、それらは海兵隊と一緒に乗ります。
なので、普段使いのヘリは
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MH-60Sという多用途ヘリ。
前のボノム見物ネタでも書いたけど、人員輸送やレスキューなど様々な任務で使います。

この公開日は格納庫内に2機、飛行甲板上に1機でした。
そのうち、飛行甲板で公開してた機体。胴体右側に吊るしていたロケット弾ポッドに…
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「CVN73」

え?
CVN73というと、アメリカ海軍の軍艦の番号では、空母「ジョージ・ワシントン」。なぜここに?
借りてるまま?
移管したけど名前書き換えてない?
あるいは空母ジョージ・ワシントンではない別の意味のナンバー?(艦の番号だとアルファベットと数字の間にハイフンが入る)


2018年のホワイトビーチフェスティバル。
艦船一般公開。アメリカ代表は本国帰還前さよなら興行?の強襲揚陸艦でしたが、日本代表は?

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レア物登場w
試験艦「あすか」。艦番号ASE-6102。1995年就役。
艦船で使う様々な装備のテスト・開発がお仕事です。

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特徴は艦橋上のこの構造物。
空中の目標を捜すレーダーの機能を兼ねる射撃指揮装置の試験をしていたものです。のちに実用化され、「FCS-3」としてひゅうが型、「FCS-3A」としてあきづき型、「OPS-50」としていずも型、「OPY-1」としてあさひ型で実用化されてます。

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当初試験していた射撃指揮装置のアンテナは撤去されましたが、現在は新しい多機能レーダーのテストをしている模様。後方の2枚のアンテナパネルがそれ。

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ボノム・リシャールの飛行甲板から。
近年は艦橋の前に新型対艦ミサイルの発射装置を載せていたらしいですが、撤去されてますね。
テストで装備の搭載・撤去が繰り返されるのも、試験艦の特色。

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あすかの全体が撮れた。
桟橋からは様々な設備に邪魔されて全体が撮れなかった。


海上自衛隊の新型護衛艦。その概要や模型が、アメリカの見本市「ネイビーリーグ SEA AIR SPASE」で展示されてたとのこと。


三菱重工が持ち込んだものですが、これまでは防衛省が発表した絵だけだったので、立体になるといろいろ見えてきますね。

さて、この護衛艦。これまで「DEX」「DX」といろいろ言われてましたが、種別記号が「FFM」になるという話が出てきました。
従来の1文字目が「D」の駆逐艦の系譜から「F」に変わったことで、名実ともにフリゲートということになるのかな?


本国帰還前の“さよなら興行”?
アメリカ海軍強襲揚陸艦「ボノム・リシャール」一般公開
@ホワイトビーチフェスティバル

飛行甲板に出ました。
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ひろーい。

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甲板の左側にある黄色の線。
ハリアーやF-35Bが発進(発艦)する時の滑走用の印です。
その隣の縦と斜めの白線は、ヘリの発着艦用の目印。数字もついており、撮影地点のスポットは「4」。

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右舷後方にある、航空機格納庫へのエレベーター。

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操舵室などがある艦橋。空母と同様、右側に寄ってます。
手前の箱は自衛用の対空ミサイルの発射装置(RAM)。

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艦橋を後方から。
レーダーやアンテナの密集が、メカ感あっていいですね(ステルスや性能など最新の実用性としては別だが)。


本国帰還前の“さよなら興行”?
アメリカ海軍強襲揚陸艦「ボノム・リシャール」一般公開
@ホワイトビーチフェスティバル

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車両収容区画から、スロープを上がると

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航空機格納庫。
実は、この格納庫、フネの大きさの割には小さいんです。全長257mの半分もありません。
アメリカ海軍では、強襲揚陸艦の搭載機は基本的に飛行甲板に載せていて、格納庫は主に整備で使っているとのこと。

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格納庫の中には、ヘリが2機。1機は公開エリア外でメンテ中。もう1機が、この星条旗をバックに展示されてました。

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展示されていたヘリは、MH-60S。
人員の輸送やレスキューなど様々な用途で使われます。

え、オスプレイやCH-53はいないのかって?
あれは海兵隊の部隊と一緒に乗るの。


4月14・15日はアメリカ海軍&海上自衛隊基地・ホワイトビーチの一般公開イベント「ホワイトビーチフェスティバル」。
2017年に続いての参戦。前回の一般公開艦船は
日本:護衛艦「せんだい」
アメリカ:掃海艦「チーフ」
と、ちっちゃい艦でした。それが、2018年は…

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強襲揚陸艦「ボノム・リシャール」
えらい大物が来ちゃったよ。

強襲揚陸艦とは、地上部隊を輸送し上陸させる揚陸艦の中でも、ヘリなどを使い空からも大規模な部隊を上陸させることができるものです。
今回公開されたアメリカ海軍の強襲揚陸艦ボノム・リシャールは、これまで佐世保を本拠地に活動してましたが、交代する「ワスプ」が佐世保に到着、入れ替わりで本国に戻ります。本国帰還前の一般公開の舞台が、ホワイトビーチフェスティバルとなりました。

[ホワイトビーチに来たのは…すごく、大きいです]の続きを読む
自民党の安全保障調査会が、防衛大綱と中期防衛力整備計画(中期防)の見直しに向けて出した提言に盛り込まれていた「多用途防衛型空母」。

その是非については以前書いたけど、では実際やるとしたらどうなるか、イメージするのも悪くない。
様々なところで見た指摘もまとめながら、考えてみましょう。

中谷教官(元陸自で元防衛大臣の中谷元)の説明では
(機雷)掃海の母艦、病院船、災害時の拠点など、多用途な「移動できる滑走路」
ということでした。船自体は新規建造のほか、護衛艦「いずも」「かが」の改修も念頭にあるとのこと。

まずは「いずも」「かが」の改修。
F-35Bを搭載しない状態であれば、ハードルは比較的低いです。
F-35Bを使うなら、艦自体の改修以外に、様々なレベルで運用の見直しが必要になるでしょうね。
護衛艦単体レベルでは、搭載機をすべて格納庫に収納せず、一部を飛行甲板に載せて運用するとか。
艦隊運用レベルだと、いずもとかがを“空母”にまわして減る分の“対潜水艦戦・ヘリ母艦としてのDDH”の役割をどうするか。

次に、新規で作る場合。こちらは「純粋に空母として作る」「強襲揚陸艦の機能込み」の選択肢があります。

共通する課題は、運用する「人」の数。増員のための教育や予算だけでなく、人口が減少傾向に転じようという局面でもあるし。
そこで、注目できるのが、提言の説明にあった「機雷掃海の母艦」。海上自衛隊には「うらが」と「ぶんご」2隻の掃海母艦があります。どちらも1997~98年の就役。改修で継続使用か、後継をどうするか考える頃合いです。
Twitterでは、掃海母艦の枠を今回提言のような艦にまわすのでは、という指摘もありました。2隻の掃海母艦が持ってる機能には、ほかの艦船で代行できるものがあります。機雷の設置(敷設)や掃海艇への補給機能をほかにまわしつつ、「多用途防衛型空母」では掃海ヘリ支援や司令部機能などを担うのもありかな。

ただ、どちらにしろ、現在の護衛艦8隻・ヘリ8機で構成する1個護衛隊群、別名88艦隊の枠組みの見直しも必要になるでしょうね。非常に有用だけど相手にとって攻撃価値の高い艦船が増えるので、その護衛役となる護衛艦も必要になりますから。


自民党の安全保障調査会が、2018年に見直しを控える防衛大綱と中期防衛力整備計画(中期防)に向けた提言に、「多用途防衛型空母」の導入が盛り込まれていました。


長射程ミサイル、F-35B、電子戦機などとともに、2017年の年末から続く、自衛隊と日本の国防に関する変化への提言や動きのひとつ、ですかね。
提言の発表会見をした中谷元衆院議員(元防衛大臣で元陸自レンジャー教官)の説明では「(機雷)掃海の母艦、病院船、災害時の拠点など、多用途な『移動できる滑走路』」とのこと。これまで政府見解で保有しないとしてきた「攻撃型空母」とは別物ということを示す意味も含まれているのでしょう。
(空母が攻撃型とかそうでないとか、現実に照らし合わせたら言葉遊び。そのレベルからの脱却も求められるけど、今はその話ではないので割愛)

空母のような外観で、地上部隊の上陸作戦をできる「強襲揚陸艦」のような役割には言及していません。ただ、現行の中期防には「多用途支援艦」の名目で調査が盛り込まれており、防衛大臣がアメリカとオーストラリアの強襲揚陸艦を視察しているので、考えてはいるのでしょうか。
提言の中では、この「多用途防衛型空母」は新規建造のほかに、現在保有する“空母みたいな”護衛艦「いずも」「かが」の改修も念頭に置いてるとのことでした。

とはいえ、肝心なことは、防衛をどのようにやるのか。
その防衛戦略・目標の達成には何が必要か。「空母が欲しい」ではない、もっと大局的観点が必要です。その上で必要なら、予算や人員などの勘案も。

ただ、議員にとっては票になりにくく、かつ未だに感情論や教条主義的な反発がある国防ネタで変革が求められてる時に、永田町では議論そっちのけなのがね。


飛行機のエアブレーキ(スピードブレーキ)に関して、沖縄タイムスがえらいこっちゃな記事出しちゃったね。

紙では「嘉手納F15 異常接近/基地周辺 空中でエアブレーキ/識者「危機迫っていたか」」
ネット上では「嘉手納F15が異常接近 空中でエアブレーキ 識者「あり得ない」」(のちに「嘉手納F15、基地周辺上空で異常接近」)

本文中で元航空自衛隊空将補の識者が「着陸時の減速で使うエアブレーキを空中で使うのはあり得ない」と言ってますが、それ本当なのかね。
エアブレーキ、スピードブレーキとも言うんですが、これは着陸時に限らず空中でも使います。
しかも文中で「戦闘機のエアブレーキは通常、滑走路での着陸時や戦闘訓練でエンジン出力を落とさずに減速する際などに使われる」と、着陸時以外の使用にも言及しています。
どうしてこんな記事になったか、ですよね。勉強を。

異常接近に関しては、遠くにある複数の物体を見ると接近して見えたり、撮影時のカメラやレンズなどによって、実際の距離より接近して見えるのが影響してるんじゃないかな、と

最近は外来機も含めて離着陸が増えて、騒音の苦情がいつもより出てる中でのこれですからね。いらぬ煽りをしおって。

ただ、いくらパイロットに技量があるとはいえ、そういった技術や事情を知らない人は不安に感じるわけで、その不安の解消やギャップを埋める必要はあります。


与那国島の監視部隊創設からもうすぐ1年。
宮古島では駐屯地の工事中。
石垣島では市長選で配備容認の現職再選。

沖縄本島以外での自衛隊配備に向けた動きと絡む話が、本島を舞台に浮上しています。それは、沖縄本島への地対艦ミサイル部隊の配備。

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(写真は12式地対艦誘導弾@2017年11月・那覇駐屯地)

これ、配備はありだと思いますね。
沖縄本島と宮古島の間を、中国の軍艦が通ることは珍しくなくなりました。広い公海の部分を敵対行動をせずに通過する、いわゆる「無害通航」なら国際法の面で問題ではありません。
ですが、中国は海洋進出・勢力拡大志向の行動を見せており、中国人民解放軍が対米防衛ラインと位置付けている「第一列島線」には沖縄も含まれています。さらに尖閣諸島を自国の領土と主張し、アピール行動を起こしています。

そうなると、何らかの牽制は必要でしょう。
「南西諸島をさらに軍事要塞化するのか」と、検討の必要すらないとする主張もありますが、そう悠長なことは言ってられないのです。
軍事面からの備えと、紛争が発生しないための外交交渉。両立できます。
どちらか一方だけでどうにかなる相手ではないのですから、


那覇空港の際内連結ビルの工事状況を見るために、国際線ビルに。
すると、砂色の軍服っぽい服の人が次々と来まして。
海兵隊かな、と思ってよく見ると、肩に旭日旗のワッペン。錨の階級章も。海上自衛隊ですね。

しかし、まとまった数の自衛官がなぜ制服で空港に?
謎は、出発案内で解けました。
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日本航空 JL8829
ジブチ国際空(港) 19:40
チャーター便

那覇からジブチの定期便はない。なるほどね。
ソマリア・アデン湾の海賊対処部隊のようですね。
統合幕僚監部からのニュースリリースは確認できていませんが、那覇基地公式サイトでは1月22日に哨戒機が出国したとあります。地上支援要員かな。

任務を無事達成し帰国できますように。


「ここは中国の領土だ」と言わんばかりに、尖閣諸島の周辺海域に公船を送り込む中国。その公船は、従来は海上保安庁に相当する機関「中国海警」の、いわゆる巡視船でした。

そう。“従来は”。

2018年の年明け早々、尖閣諸島の海域に来たのは、海軍のフリゲートと潜水艦。軍艦が来ちゃいました。
航行した現場は、領海の外側の接続水域。戦闘行為などを伴わない「無害通航」であれば、軍艦も航行できるので法的問題は生じません。しかし、日本の領土の一部を自国の領土と主張し、その領土の周辺を航行したこと。また従来の警察的役割を担う法執行機関の船ではなく、軍艦という点に留意すべきです。軽視はできません。

しかし、騒ぎ過ぎもどうかな、と。
沈めてしまえなんて論外。今回の状況で攻撃しようものなら、こっちが悪者になってしまいます。
かといって、中国と交渉しようというのも論外。尖閣に領土問題があると認めることになるどころか、尖閣では済まない事態も考えられます。

軽視せず、騒ぎ過ぎず、堅実な守りと情報発信が必要ですね。
ただ、軍艦を寄越すという、紛争へのステージを1段階上げかねない行為を中国はしてきたわけで。魚釣島に灯台を作るのは考えてもいいかも。

今日の南シナ海は1か月後の東シナ海…というのも、冗談ではなくなるのか。


長射程巡航ミサイルの導入、F-35B採用といずも型護衛艦の空母化など、2017年の年末は自衛隊に関して急展開なニュースが続出でしたが、2018年も年明け早々に出てきました。

日経によると、電子戦機の導入を検討とのこと。

初心者向けに説明すると、電子戦機とは、敵のレーダーや通信を妨害、無力化する機体のこと。レーダーサイトなど防空システムを攻撃する機体や、レーダー波などの電波信号を収集する電子偵察機や電子測定機を含むこともあります。
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電子戦機の例。アメリカ海兵隊のEA-6B(現在は退役)
2013年6月・普天間基地で撮影。

今回導入するのでは?とされてるのは、上の写真のEA-6Bの後継としてアメリカ海軍が運用中のEA-18G。空母艦載戦闘機・FA-18Fに電子戦装備を搭載したものです。

長射程巡航ミサイルの導入話と近いタイミングで出てきたことから、弾道ミサイルの拠点や発射車両を直接攻撃するなど、北朝鮮や朝鮮半島有事を意識した指摘があります。相手の防空システムを無力化ができるので、航空攻撃のハードルも下がります。
しかし、弾道ミサイルの拠点の攻撃は、そう簡単なものではありません。
巡航ミサイルの飛行速度は音速に達しておらず、弾道ミサイルの発射準備を確認し巡航ミサイルを撃っても、数百kmを飛ぶ間に弾道ミサイルが発射されるだろうし、移動式発射車両なら発射地点を離脱します。
さらに言うと、攻撃任務中の機体が相手領土・領海上空で撃墜された場合の乗員の救出体制も必要です。

では、なぜ電子戦機か。
電子的な無力化で、相手の戦闘意図をくじく可能性もあります。
ホットスポットは朝鮮半島だけではありません。東シナ海など対中国絡みのものもあります。
また、国力の観点からも、単独で中国と対峙するのが困難になる中、日米同盟や多国間の協力で武力衝突を起こさせない安全保障体制を作るための、必要要素としての導入なのか。

単純な軍拡反対やイケイケ論では、情勢を見誤るリスクが高い展開です。


2017年12月。自衛隊絡みで大きなニュースが立て続けに出てきました。

まずは
◆戦闘機から発射する長射程巡航ミサイルの導入検討◆
名前が出たミサイルは3種類。
アメリカ生まれ「AGM-158 JASSM」
アメリカで開発中「LRASM」
ノルウェーで開発中「JSM」
その射程の長さや昨今の情勢も相まって、北朝鮮の直接攻撃への言及もありますが、用途としては「より長距離からの攻撃」。従来想定していた敵艦船への攻撃でも、相手の対空ミサイルの射程が伸びれば、ミサイルを撃とうとする戦闘機が撃墜されるリスクが高くなります。だから射程が長いものが必要なのです。

詳しくはこちら

コスト以外の課題は、ミサイルを搭載するための戦闘機の改修作業。最初から対艦・対地攻撃OKなF-2やF-35はともかく、F-15だと…手間要るぞ。

それに、JSMは製造中の新戦闘機・F-35の機体内に収容できるので、F-35導入の時点で「いずれは…」な装備ですね。海に囲まれた日本で有効活用するにはむしろ欲しい。

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