あなたに見えてる沖縄は、見たままのものとは限らない
「風前の灯」とまでは、まだ言えないけど、普天間基地のキャンプ・シュワブへの移設(辺野古新基地)に反対する勢力“オール沖縄”に打撃となる出来事が、また発生です。

オール沖縄勢力の中心組織「オール沖縄会議」から、ホテルなどを経営するかりゆしグループが離脱(脱会)しました。

理由は
○辺野古新基地反対を示すための県民投票実施を訴えたが、動きがない
○オール沖縄自体が特定のイデオロギー色が強くなった

翁長知事に残された、新基地を止めようとする手段「辺野古での埋め立て承認の撤回」。その手段を行使しやすくするための、民意を直接示す手段として、県民投票を求める声があります。しかし、県民投票は意見が分かれてます。

チャートっぽく整理すると
県民投票を
┣する
┃┃
┃いつやる
┃┣今すぐ
┃┣知事選と同時
┃┗必要だが議論を
┣慎重
┗しない(知事がすぐ撤回決断を)

かりゆしグループは県民投票の実施を求めてます。
一方、沖縄県議会の与党の対応は
実施しよう:議会会派おきなわ
有効だが、交通整理ができてない:社民、社大
県民分断のリスクがある:共産
割れてます。これでは進みません。新聞の投書欄でも、県民投票に賛成・反対の意見がいろいろ。
翁長知事の何らかの決断を求める声もありますが、今だと、埋め立て承認撤回、県民投票、いずれにしろオール沖縄内でしこりや火種を残しかねないです。

あと、脱会理由でイデオロギーの話が出たのは大きいです。
最初こそ「イデオロギーよりアイデンティティ」を標榜し、政党・思想の保守や革新の壁を越えて結集しました。
しかし、過去にも何回か書きましたが、翁長知事就任後、オール沖縄内の保守系政治家は次々と議席数を減らしました。翁長知事誕生の原動力のひとつとなった那覇市議会の会派は消滅。さらに2017年衆院選で仲里利信も落選。これでは、従来の基地反対スタンスな革新政党の影響力が大きくなるばかり。
日米安保や自衛隊を容認してる翁長知事ですが、それらに反発してる勢力が支持層内で大きくなると、手足が縛られます。知事自身が那覇市長時代に浦添市と進めてきた那覇軍港の浦添移設(一時期紆余曲折はあったが)も、革新政党は反対してますし。

共同代表だった金秀グループのトップの辞任に続く事態。
かりゆしグループは引き続き「翁長知事支援」とのことですが、金秀サイドや県民投票実施派との絡みで「元祖オール沖縄」vs「本家オール沖縄」の対立が発生という展開も想定できますが、果たして。


最近、国政界隈であの話にまた火がついてますね。

それを今まで取り上げなかった理由。
○永田町の動きや巷の声が「首を取れ」な言動と、そに対するカウンターばかり目立って、真相かどうなのかに至らない
○それ故に、どの情報が本物かわかりにくい
○結果、めんどくさい

そういうこと。

もっとやるべきことあるでしょ
りっぽうふ
とにかく
もう面倒くさい


こんなニュースが沖縄タイムスに載るとは、という感じもするけど、公職選挙法絡みだからね。


割とどこでもありそうだけど、役所の幹部ということで、公職選挙法や地方公務員法での禁止事項に触れかねない件。

これから選挙に臨むみなさんは要注意、ということで。


名護市辺野古のキャンプ・シュワブと付近の海域で工事が進む、普天間基地(飛行場)の代替施設。「辺野古新基地」ともいわれるアレ。
その基地計画を阻止しようと、翁長知事や知事を支援する“オール沖縄”が、いろいろなことをやってます。

その阻止手段のひとつ。沖縄県が政府を相手に起こした、岩礁の破砕を伴う工事の差し止めを求めた裁判。
那覇地裁の判断は…「審判対象にあたらない」と県の要求を却下しました。
判決が出るまでの「破砕行為禁止」を求めた仮処分も却下です。

まあ、そうなるよな、と。県は控訴をするでしょう。
それに、現状は護岸の工事もある程度進んでますし。
そろそろ何らかの落としどころを探ってもいいと思うけど、翁長知事サイドは頑なですね。
そもそも普天間を辺野古に移すのは、それ単体ではなく、沖縄にいるアメリカ海兵隊の一部をグアムに移し、嘉手納基地よりも南の基地・施設の多くの返還を伴うものだったよね。
普天間・辺野古に固執するあまり、大きな負担軽減を見逃してないかな、というわけです。


保守側が割れたことで、“オール沖縄”側にとってはチャンスな構図だった石垣市長選ですが、蓋を開けると

【選管最終】
中山義隆 13,822
宮良操 9,526
砂川利勝 4,872
(投票率73.55% 投票総数28,421 無効201)

現職3選。それも、4,296とそこそこな差をつけて。
自民党や公明党ががっつりてこ入れしたんでしょうな。

ここで票数を確認。

まずは前回2014年と比較
中山義隆 15,903
大浜長照 11,881
この時は仲井真知事時代で“オール沖縄”は黎明期、大浜陣営は従来の革新政党中心の構図。ところが、宮良陣営は大浜陣営よりも得票が少ない。
支持基盤が割れた中山陣営の票の減り方と比較しても
(中山)
15,903→13,822 -2,081
(大浜→宮良)
11,881→9,526 -2,355
減り幅が中山票より大きい。票差も4,022から4,296と拡大。
保守側が割れた割には、意外だな、と。

次は「中山vs(宮良+砂川)」で比較。
中山 13,822
宮+砂 14,398
現職不満票がそれだけあるかな、という目安程度?
政策的に宮良+砂川はあり得ないからな。

〆は「(中山+砂川)vs宮良」
陸上自衛隊の配備に対するスタンスからの比較ですね。
(中山=事実上容認、砂川=容認だが現計画は反対、宮良=配備自体反対)
中+砂 18,694
宮良 9,526
配備容認側がほぼダブルスコアじゃないですか。
ただ、これはあくまで単純計算。駐屯地予定地の自治会は反対決議をしており、現在も生きてるので、防衛省は説明や情報提供を特にしっかりとやる必要があるといえるでしょう。


沖縄県の翁長知事の周辺で、また動きが。
知事就任時から支えてきた浦崎唯昭(うらさき・いしょう)副知事が辞任しました。就任時からというか、那覇市議の同期という親密っぷり。
後任は謝花喜一郎知事公室長。

理由は「知事の考え方が浸透し支える職員が育った」ということや、年齢も指摘されてますが、このタイミングはいろいろ憶測呼びますね。
オール沖縄会議から金秀のトップが抜けた直後で、翁長知事を支える側の保守系要人がまた減ったわけですから。

「浦崎さんが退いても大丈夫」なのか。
「浦崎さんが退いてさらに厳しい」のか。


普天間飛行場の代替施設(辺野古新基地)に反対という目的でまとまり、活動し、翁長知事を誕生させ支えてきた“オール沖縄”。
その屋台骨に影響を与えそうな出来事が発生しました。

金秀グループの呉屋守将会長(「呉屋守將」とも表記されるので、両方書いておのうね)が、オール沖縄の運動体組織「オール沖縄会議」の共同代表を辞任しました。
報道では、名護市長選の敗北の責任を取るというもので、辞任後も辺野古新基地反対のスタンスで翁長知事を支えるとのこと。オール沖縄会議からは慰留や顧問就任の打診もありましたが、それも固辞しました。

選挙で敗れた責任ねぇ。
呉屋会長なりのけじめのつけ方とも取れるけど、選挙結果って、呉屋会長だけが詰め腹切らされるようなものではないように感じるなぁ。責任取って何らかのポストから退くのであれば、革新政党側の人じゃないかな、と。
そうなると、「呉屋会長がオール沖縄から抜けたor距離を置き始めたのでは?」という見方もできます。
辺野古新基地阻止の姿勢は変わらないとしています。しかし、今後の活動について気になる点がひとつ。

「沖縄の過重な基地負担に理解を示す、自民党の国会議員の後援組織をつくる」

ふーん。理解を示す人を支えるとはいいますが、自民党は普天間の代替施設を進める立場です。
自民党の中でシンパを増やして方針を転換させようという策のように見えますが、代替施設の工事は護岸部分にとりかかり、着実に進んでます。仮に1年以内に自民党の国会議員の過半数を「辺野古新基地反対」に転換できたとしても、その頃には埋め立てに着手してるはず。時既に遅し、か。それに、代替施設はアメリカも関わるので外交案件。簡単には転びません。

だとすれば、その後援組織はどういうものか。辺野古は阻止できなくても負担軽減につながる新たな道を模索してるのか。

“オール沖縄”と標榜してますが、オール沖縄と共同歩調を取った保守系議員が相次いで議席を失い、従来の“基地反対系”革新政党の共闘と変わらなくなってきていました。
そこに、オール沖縄における経済界・保守系の重鎮が要職兼看板ポジションから離れる展開。

オール沖縄が“オール”ではなくなる決定打でしょうか。
看板・理念が、実態とそぐわなくなった瞬間。


沖縄選挙イヤー2018・3rdステージは石垣市長選。
3月4日告示、11日投開票。まずは候補者をおさらい。

【届出順】
宮良操(みやら・みさお)=社民、社大、共産、自由、民進推薦
中山義隆(なかやま・よしたか)現職=自民、公明、維新推薦
砂川利勝(すながわ・としかつ)

こちらは、保守系が割れる構図になりました(中山陣営と砂川陣営)。自民党の県議だった砂川さんが現職に反旗を翻す形で出馬、党を除名されてます。
単純に見ると、オール沖縄の宮良陣営が有利です。

でら、票を読んでみるとどうか。
前回2014年の選挙は
中山義隆 15,903
大浜長照 11,881
票差は4,022。

次は2017年の衆院選での、石垣市内分の票は
富川泰全 728
仲里利信 9,098
西銘恒三郎 9,919
西銘と仲里の票差は821

2014年の中山票、2017年の西銘票を単純に割ると、オール沖縄側が漁夫の利を得る展開になってもおかしくないです。どちらも割れてカオスになった2017年の宮古島市長選とは様相が違うね。

ただし、そのままの結果になるとも限らないもの。

今回は自衛隊の配備が主要争点のひとつになってます。各陣営のスタンスは。
宮良:絶対反対
中山:事実上容認だが、住民の声を聞いてから
砂川:現在地の計画は白紙だが、配備は必要
割れてますね。中山陣営と砂川陣営は配備の必要性は認識してますが、現行計画への対応が分かれてます。宮良陣営は“オール沖縄”ですが、自衛隊にもNOと言うあたり、旧来の革新政党色が強い感じ。

さて、どうなるか。

通常国会開会中。

働き方改革やなどいろいろ議論されとりますが、憲法改正もどこまで議論が進むのか。
現時点では、安倍総理の提起した「9条の1・2項はそのままに、3項で自衛隊を明記」という話がトピックか。

戦力不保持の2項に対する但し書きというのは、わからなくもないけど、「自衛隊」って明記するのはどうかな、と思いますね。
憲法で組織の名称も含めて定義すると、何らかの手直しが必要な場合に面倒なことにならないかな、と。
「国民および国民の財産、国土の防衛、周辺や国際社会の平和に資する実力組織を保持することができる」といった文言にして、それを元に、自衛隊とその設置の根拠法となる自衛隊法がある、といった形がスマートじゃないかな。

自分は“但し書き”の追加よりも、2項を上記のように手を加える方がいいと思うけどね。


名護市の米軍基地キャンプ・シュワブへの普天間飛行場の統合。
そんな「辺野古新基地」ともいわれる計画に反対を掲げ、あらゆる手段で阻止すると表明している翁長知事ですが、またひとつ基地反対派の外堀が埋まるイベントが発生しました。

防衛省の出先で工事にも関わる沖縄防衛局が申請していた、埋め立て海域で見つかった稀少サンゴ「オキナワハマサンゴ」の特別採捕許可。
沖縄県が許可を出しました。

知事は「新基地」を阻止する手段のひとつとして、サンゴの採捕許可を挙げていたのですが、結果は阻止ではなく許可でした。
反対派にとっては、埋め立て土砂の海上輸送に次ぐ痛手であり、期待してたはずの知事が「思ってたのと違うことをした」結果です。人によっては「また裏切られた」と感じてるかも。

知事サイドとしては、ここで不許可にしたとしても、防衛局の不服申し立てから裁判に持ち込まれては勝ち目がないと判断したのでしょうか。あるいは、知事側が出す切り札を、おそらく最大級の「埋め立て承認の撤回」に絞って切りどころを考えているか。
しかし、現場である名護市の市長選で知事側は負けました。世論調査などの根拠を元に、知事は「民意の多数は新基地反対」としてますが、主張のベースが弱くなったのも事実。

翁長知事支持者・基地反対派の間では、
「意思を明確に示すために県民投票を」
「県民投票する時間はない。今すぐ撤回を」
と意見が割れてます。
そして11月には知事選。

“オール沖縄”は破滅に向かうのか。あるいは。


「辺野古新基地反対」の現職が負けた名護市長選。
勝因・敗因は何だったのか

整理すると
◆渡具知陣営の本気(小泉進次郎が2度来る程の自民の本気応援、公明と維新がついた、SNS活用のうまさ)
◆稲嶺陣営の慢心(現職優位の思い込み、相手をなめてかかった、役割分担のまずさ、続発する米軍のトラブル、南城市長選)
◆稲嶺陣営に、辺野古一点ばりで地元そっちのけなものがあった(共産党が送り込んだ運動員、国政野党の応援)
◆辺野古以外にもやるべきことがあるが、2期8年でそれをできていたか
◆唐突なネオパークへのパンダ誘致話

稲嶺市長時代の2期8年、辺野古では工事が進む。一方で生活や経済はどうか。ここだよね。
わかりやすい例だと、要望があったのになかなか着手されず、日本ハムが一時的にキャンプ地を移す事態になった球場の改修。ほかにも沖縄全体で観光客が増えてるものの、目的地が美ら海水族館や古宇利島などで、名護が素通りされがちだったり。

あと「辺野古疲れ」も。
あれだけ反対しても止められないだけでなく、現地の反対運動と住民の軋轢、激化する抗議への拒否感、賛否をめぐる住民の分断からの「触れたくない」感などなど。
それでも稲嶺市長時代に生活や経済の仕事がちゃんとできていれば、まだ状況は変わったのでしょうが、実際は基地反対運動ばかりの印象になった、と。果ては稲嶺支持者の中から「辺野古に新基地ができればオスプレイが100機配備され飛び交う」といった話(元防衛大臣・森本敏の著書に記述があるが、真偽は不明)を利用した煽りも出る始末。

稲嶺陣営の慢心といえば、選挙事務所に法定ポスターが余ってるのを見た翁長知事が「たるんでる」とぶち切れた一幕もあったとか。
とはいえ、慢心以外にも敗因があったわけで。


接戦・激戦といわれてはいたけど、こうなったか。名護市長選。

(選管最終)投票率76.92%
渡具知武豊 20,389
稲嶺進 16,931

新人の渡具知さん当選。
前回自主投票の公明党が渡具知陣営についたとか、維新もついたとか、渡具知陣営の総力戦とはいえ、稲嶺陣営に有利な要素が多数あったんですよね。
○ひと月3回の米軍ヘリ不時着
○普天間でのヘリの窓落下
○高江での不時着炎上
○状況は不透明だが基地反対派は「米軍のヘリが落とした」としてる、保育園の屋根で発見された部品
○南城市長選での“オール沖縄”候補の勝利

しかし、蓋を開ければこの差。稲嶺、渡具知どちらが勝つにしても、選挙期間中にいわれた接戦展開が本当なら1000票差はない、あるいは南城みたく100票差もない展開も考えられたんですが、3000以上とな。
ねるとん紅鯨団風に表現すると「大!どん!でん!返し!」
そういえばBrexit(EU離脱を問う英国国民投票)みたいという評価もあったね。

稲嶺支持者や基地反対派からは「辺野古を争点から隠した」と批判や恨み節が聞こえますが、忘れてはいけないのは、これ、地方自治体の選挙なんですよね。地域の課題をどうするかが重要。そこを稲嶺陣営はアピールできていたのか。
伝え聞くところでは、産業、インフラ、医療、ごみ収集16分別の見直しなど。

ところが、稲嶺陣営で、大黒柱たる翁長知事から出たのは「辺野古新基地反対」と「パンダ誘致」。客寄せパンダではなく、本物のパンダ。
なめとるわ。(パンダについては別にまた書く予定)

地域のことから国政レベルのことまで、特に注目されやすい街のリーダーです。
お仕事しっかりとね。


2018沖縄大選挙イヤー、序盤の大一番は名護市長選。
1月28日告示・2月4日投開票。予想外の出馬表明もなく、「現職/オール沖縄」と「新人/国政与党」一騎討ちの選挙となっております。

[届出順]
稲嶺進(いなみね・すすむ)【推薦】民進、共産、社民、自由、社大【支持】立民
渡具知武豊(とぐち・たけとよ)【推薦】自民、公明、維新

普天間基地(飛行場)のキャンプ・シュワブへの移設統合も絡みます。
様々な情報や情勢読みがありますが、どうやら“激戦”のようです。
激戦の大きな要素と考えるものは、前回の2014年はどちらにもつかず自主投票だった公明党が、自公の枠組みで新人渡具知陣営に推薦でついていることでしょうか。公明がついてるということは、創価学会の会員票や会員の友人知人票(巷ではF票ともいわれる)の動きも影響しそうです。現職の稲嶺市長も、学会員の“良心”に期待するような言動をする程。

ですが、稲嶺市長は2期やってます。最初の出馬時の2010年も、自公推薦候補(当時現職)との対戦で、当選しました。
ただ、2010年は大きな変化要素が複数ある点にも留意が必要です。
市内で保守系の一部が稲嶺陣営についたこと。
民主党中心の連立政権が国政与党となり、「普天間は最低でも県外」と言った鳩山首相が就任してまだ年月が経ってないこと。
そして、鳩山首相が方針を転換する前で、「普天間は県外に」を期待する空気が支配していたこと。

あれから時が過ぎ、新基地反対を掲げた稲嶺市長で2期8年やってきたが、阻止するどころか基地本体の工事も始まってる現実があります。

基地以外も「どうするか」議題や課題があります。

さあ、どうなるか。


2018沖縄大選挙イヤー・第1陣の南城市長選。
結果はこう出ました。

(選管最終)投票率66.92%
瑞慶覧長敏 11,429
古謝景春 11,364

新人の当選ですが、その差は65票。なかなかお目にかかれない僅差。人口1000人台の村じゃないですよ。

さて、今回新人の勝利ですが、現職の古謝さん、実績はあるのですが、よろしくない話もいろいろ。
市立保育所の廃止・民間移管で、手法に批判がありました。
若干ネトウヨ入ったような発言で物議をかもしたことも。
また、伝え聞くところでは、平成の大合併で生まれた南城市において、特定の地域をひいきしてたのでは…という噂も(真偽に留意)。

しかし、翁長知事派(オール沖縄)にとっては、市長選初勝利。名護市長選に向けた材料にもするでしょう。伊計島と読谷で相次いだ米軍のヘリの不時着も、南城市とは絡まないとはいえ、投票行動に影響した有権者もいるでしょうか。
(渡名喜島は南城市長選後なので、ここでは除外)


実はね、2018年・平成30年の沖縄は、選挙がいっぱい。知事選だけではないですよ。

第1陣は南城市の市長選挙。
【立候補者・届け出順】
古謝景春(こじゃ・けいしゅん)現職
瑞慶覧長敏(ずけらん・ちょうびん)元衆院議員

争点は地元のことが中心なんですが、推薦してる政党の関係上、「自公vsオール沖縄」の構図で、名護市長選や知事選につながる…

古謝陣営=自民、公明、維新
瑞慶覧陣営=民進、共産、社民、自由、社大

おーい、維新が自公側についたぞー!
翁長知事“オール沖縄”体制下の県内選挙で、動きがどっちつかずだった維新が、自公推薦の候補に推薦を出しました。

沖縄の維新のトップ、下地幹郎衆院議員のツイートでも。
好き嫌いは分かれますが、一定の支持層がある下地&維新。2017年の衆院選、沖縄4区で自民党の候補が当選できた背景に、下地陣営との協力があった(維新は自民候補に推薦を出してない)ともいわれてます。そして、南城市は衆院選だと4区の地域。

2017年の衆院選。沖縄4区。得票をおさらい
自民候補・西銘恒三郎:9,927
“オール沖縄”候補・仲里利信:10,308
381票差でオール沖縄側が上回ってます。しかし、国政選挙とは異なる選挙であることや、維新+下地の変数など、読めない要素がありますね。

[沖縄2018選挙イヤー第1戦に現れた“変数”]の続きを読む
沖縄県名護市の米軍基地キャンプ・シュワブで工事が進む、普天間基地(普天間飛行場)の代替施設(辺野古新基地とも言う)。

この工事で、新たな局面を迎えています。
工事で使う石材を海から搬入するために、沖縄防衛局が出した港の使用申請に対して、沖縄県が許可を出したのです。
許可が出たのは、奥港(国頭村)と本部港(本部港は県から管理を委譲されている本部町が許可を出した)。奥港では13日に搬出が実施され、翌14日には辺野古に到着しました。

これまで翁長知事は「あらゆる手段で阻止する」と度々言ってるのですが、それと矛盾する決定。
県の幹部は「関連法に基づいて審査した結果、許可せざるを得なかった」(2017.11.11:沖縄タイムス)としています。

これに対して、反対派は怒りモード。
知事に批判の矛先が向かいそうな局面でも「知事を支える」スタンスを取っていた反対運動リーダー格のひとり・山城博治(さん付けでも被告表記でもコメント欄で難癖つけられそうな言葉狩りに遭ってる最中なので、敢えて呼び捨てにして反応を見る)までもが、知事を批判する程(2017.11.15:琉球新報)。

翁長知事は苦しい局面になってきましたよ。
知事サイドは、様々な観点から埋め立て許可の“撤回カード”を切る時期を慎重に窺っており、反対派も今か今かと待ってました。しかし、港の使用許可をきっかけに反対派からは「今すぐ埋め立て許可を撤回しろ」と突き上げをくらってます。

知事や県幹部は奥港の使用後に「県との協議が調うまでは使わないよう行政指導をしていた」「ダンプカーの騒音や粉塵は新たな事態」とし、奥港の使用許可撤回の可能性に言及してます。
ですが、撤回後に「嫌疑あり」と防衛局が知事を訴え法廷に持ち込まれたら、長引くのは必至。また、県側が「ここで使用許可を撤回したら分が悪い」と判断し奥港の使用が続行される事態となれば、反対派が翁長知事を提訴する展開になってもおかしくありません。

名護市長選まで2か月少々、次の知事選まで1年。
様々な矛盾や綻びを露呈しながらも持続してきた「オール沖縄」で、翁長知事に本格的に矛先が向きました。

個人的には、オール沖縄はさっさと瓦解してもらいたいところです。


衆院選の件、沖縄のこと以外にも書くつもりだったのに、11月になっちゃいましたよ。
変な輩が沖縄排斥コメントするのではと警戒してたわけではないがな。

各党の状況をおさらい。なお定数は10減って465。

【自民党】改選前290→281(+追加公認3)
全体の定数減の分を吸収した程度で、やはり圧勝だわな。
【公明党】改選前35→29
この減り方は「何があった」感がある。いわゆる「F票」が減っただけでなく、安保法制に反対する創価学会信者(会員)も安保法制反対の政党に流れたかな?
【希望の党】改選前57→50
議席数の減り方以上に、新人も含めた落選が多くて討ち死にな印象。そりゃあ議員総会荒れますわ。
【共産党】改選前21→12
沖縄で選挙区当選を得たものの、議席数ほぼ半減。自民党や民進党なら党上層部は責任を問われてもおかしくないレベル。
【立憲民主党】改選前16→54(+追加公認1)
野党が割れた中でよく伸ばしたけど、共産党が減らした分を吸収した可能性もあるな。あと希望程のぐだぐだはなかったし。とはいえ早速スキャンダル連発。
【日本維新の会】改選前14→11
存在感を失ってきた。
【社民党】改選前2→2
選挙区1と比例1。その比例も九州沖縄ブロックでの復活当選。もはや沖縄の反基地派票で延命してる状態っぽい。
【日本のこころ】0
そろそろ店じまい?

なお無所属の22(自民と立民の追加公認除く)には、民進党や自由党に籍を置きつつ無所属で出馬、当選した人もいます。

[結果、野党の自滅だよなぁ]の続きを読む
台風接近で繰り上げ投票や翌日開票と忙しい展開になった、第48回衆院選。
結果は与党圧勝でしたが、まずは沖縄分を確認。

【1区】
赤嶺政賢(共産/前) 60,605 当選
国場幸之助(自民/前) 54,468 比例
下地幹郎(維新/前) 34,215 比例
下地玲子(幸福/新) 2,594

【2区】
照屋寛徳(社民/前) 92,143 当選
宮崎政久(自民/前) 64,193

【3区】
玉城デニー(無/前) 95,517 当選
比嘉奈津美(自民/前) 66,527
金城竜郎(幸福/新) 3,031

【4区】
西銘恒三郎(自民/前) 82,199 当選
仲里利信(無/前) 75,887
富川泰全(幸福/新) 4,650

選挙区結果では、「オール沖縄」3勝と与党1勝。
比例復活が減った分、前回の9人から6人に減りました。
基地反対勢力は勝ったと判断してるようです。ただし、前回2014年ではオール沖縄全勝だったので、一角が崩されてます。
「3対1、我々オール沖縄の勝利」
「前回と違って1つ落としてるね」
「那覇の1区と名護・辺野古の3区は取ったぞ」
「保守系オール沖縄が負けてて、何がオール沖縄だ」
どのようにも取れますね。といいますか、県議選や那覇市議選と同様に、保守系オール沖縄が負けてます。ここでもオール沖縄が次第にオール沖縄ではなくなり、既存の革新政党・基地反対勢力が濃くなってる感じ。

今回は公示直後に米軍のヘリの炎上事故が発生し、その影響でオール沖縄勢候補者が全選挙区“ゼロ打ち当確”プラス自民勢比例復活なしの「オール沖縄完全勝利」な展開もあるかと見ていただけに、自民が選挙区で勝った点は何らかの影響をもたらす可能性はあります。個人的には、「辺野古新基地反対・オスプレイ配備撤回」に対する異論を認めないような、オール沖縄の空気感を壊す一助となればと思いますね。


第48回衆院選が公示されました。

沖縄県内の候補者をおさらい
(届け出順)
【1区】
国場幸之助(前、自民公認・公明推薦)
赤嶺政賢(前、共産公認)
下地幹郎(前、維新公認・希望推薦)
下地玲子(新、幸福公認)
【2区】
照屋寛徳(前、社民公認)
宮崎政久(前、自民公認)
【3区】
玉城デニー(前、無所属)
金城竜郎(新、幸福公認)
比嘉奈津美(前、自民公認)
【4区】
富川泰全(新、幸福公認)
仲里利信(前、無所属)
西銘恒三郎(前、自民公認)

全国的には「自民・公明vs希望・維新vs立憲民主・共産・社民」の三つ巴な構図ですが、沖縄は1区で維新の人が希望推薦を得てる程度で「そんなの関係ねぇ」な構図です。いわゆるオール沖縄とそれ以外。
争点も全国的なものに加えて“辺野古新基地”をはじめとする米軍基地関連が…これはいつものことですね。本来なら全国で考えてほしいが。


首都圏にいる日に衆議院解散とか、こりゃその瞬間を見届けに傍聴しよかと思いましたが、スケジュールが合わず、解散の瞬間は上野に滞在。

上野の話はあとでグルメ物をやるので、まずは永田町の方の話。
臨時国会冒頭での解散が確定して以降が、もう何これって位目まぐるしい。

民進党と自由党が合流するのか?な動きを見せたと思ったら、東京の小池知事寄りの国会議員が国政政党設立を模索。
→数合わせにしてはしょぼいよな、と。

それから程なくして、“小池新党”が「希望の党」として誕生するが、党代表に小池知事が就任。
→国政政党のトップを地方首長が務めるのは、維新という前例があるけど、東京都知事をやりながらは難しいはずだよなぁ…と思ったら、早速公務キャンセルの動き。ですが、そのあとがすごかった。

野党第1党の民進党が、前職(見た目現職っぽいが、解散に伴い前職)を含む候補者の公認を取り消し、希望の党の公認を得て出馬しようという奇策に。
→おいおい、離党した議員が移った先に乗っかろうとか、正気の沙汰かと。素直に合流・解党・吸収とか言わないあたり、参院議員の立場をどうするか以上に、政党交付金を小池サイドへの“餌”にしてる感じ。
ですが、希望・小池サイドは単純には釣られない。

希望、政策に同意できるかで「選別」の意向。
→希望は安保法制容認&改憲なので、民進党は困惑。特にそれらに強く反対してきた議員は戦々恐々。
数合わせと叩かれるのを避けようとしてますな。勝負師の嗅覚?

波乱要素が多くて、なかなか追いつけない。

※なお、希望に合流できるか戦々恐々な民進党の人々、報道では「リベラル」と言われてるけど、護憲イコールリベラル、安保反対イコールリベラルというのは、どうかなと思う。