あなたに見えてる沖縄は、見たままのものとは限らない
コロナ禍から日常への回復(あるいは新しい日常への移行)という状況で迎えた2023年のゴールデンウイーク。
沖縄でも2020年以降中止されてた那覇ハーリーが再開です。
ということは
日程2日目(5月4日)の海上保安庁巡視船一般公開も復活ー。
今回の公開は巡視船「おきなわ」。
【船の概要】
巡視船おきなわ
船番号:PLH-06
総トン数:3,092トン
就役:1983年
ヘリを1機搭載する、つがる型の5番船。
就役以来第七管区の福岡海上保安部で「ちくぜん」として九州北部や日本海西部を中心に活躍。2013年に第十一管区の那覇海上保安部に移り「おきなわ」に改名、沖縄で警備や救難任務に就いてます。
乗船した順路の先は
船首側の35mm機関砲と
20mm6砲身の通称バルカン砲
ここの案内役の乗員、かなり喋り慣れてまして、用途や操作方法どころか兵器の発達史みたいなとこまでぺらぺら。
別のタイミングで乗ったTwitterのフォロワーによると、元海自の人だったとか。
20mmバルカンの場所から振り向くと
造船所の銘板に「カワサキか…(昔のマーク)」
建造は川崎重工神戸工場。同じ神戸の川崎生まれといえばばら積み貨物船や自衛隊の潜水艦いろいろ、旧海軍だと戦艦「伊勢」や空母「瑞鶴」、重巡洋艦「摩耶」とかも。
船舶番号や総トン数が記載された銘板。
名前をちくぜんからおきなわに変えた痕跡が見当たらない。改名時に新調したのかな。
外見で衝撃的な変化が。
側面に搭載してるボートが減ってました。
写真の黒いボートと操舵室部分の間にもう1隻あったのですが、ボートを吊るしていたダビットごとなくなってます。
左舷側も1隻だけになってます。
乗員に聞いてみたら特段不便って感じではないみたいだけど、素人目には心配だよな。
例年の一般公開、船内は操舵室や救助器材関連の置き場、ヘリ搭載船だとヘリの格納庫が定番ですが、今回はいろいろ見せてました。
幹部クラスの会議用部屋。
食堂を兼ねる大部屋のひとつ。
床側が狭くなってる壁の傾き具合で船首寄りにあるのがわかります。
厨房相当きれいにしたんやろな。
医務室は処置台に簡単な照明も。
風呂まで見せるんかいw
しかしまあ昭和の建造とはいえこの古めかしさ。
おきなわは2014年から15年にかけて延命改修工事をされましたが、現代な風呂とはいかなかったのか?
ヘリの格納庫内で吊り下げ用担架など器材を展示。
今回ヘリはいなくて写真で…ってこれおきなわじゃなくて「うるま」の搭載機じゃないかw
※どちらも同じ形、S-76Dではあるけどね。
汚れが目立つ船尾で存在感を放つ金色の船名。
ええもん見させていただきました。
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